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コロナに問われるJクラブの資質

「スポンサー、サポーター、地域の皆様の多大なるサポートに、心から感謝致します。」

言葉は違えど、Jクラブに身を置く人間が、このような想いを口にしていることは多い。この言葉が、心の底から出た言葉なのか、口先だけのものだったのか、今このコロナ禍においては容易に見てとれる。

スポンサー、サポーター、地域の方々が一様に大変な想いをしている中、クラブやクラブに身を置く人間がどのような行動をとっているか。それを見れば、クラブの資質が見える。

クラブが提供できる既存のリソースはたくさんある。クラブのSNSやホームページ、選手の発信力、営業部の繋がりや情報網、用品部の製造体制、各部の人的資本。

Jクラブとて経営的余裕はなく、金銭的援助は難しくとも、実現可能な支援やサポートの形は数多くある。

言わずもがな、クラブは慈善団体ではない。しかしながら、現況下においては地域やスポンサーへの貢献に最大限尽力することが、然るべき経営努力だとも思っている。

リーグの中断が決まって2ヶ月半、再開まで最短で1ヶ月。この3ヶ月半で何をしたのか。
勝つことが最大の恩返し、というある種の逃げ道がない今、コロナに問われるJクラブの資質。在り方を再考すべきJクラブは、残念ながら数多いように感じる。