週末に考える人生戦略の話(めったに起こらないことに習熟するべき)
人生において、ときに感覚と逆のことが正解なことはよくある。最近思うのは、「めったに起こらないことほど逆に習熟すべき」だということ。習熟とは一般的に、繰り返しけいこをして上手くなることを意味する。
普通に考えると、人生で何度も起こることに習熟すべきだと思う。でも実際は違う。人生ではめったに起こらないことに習熟するほうが有利だ。
なぜか。例えば、社会人なら日々の業務に習熟するより、めったにない機会である昇進、あるいは転職で最大の結果を出すほうが人生が好転する。これは、日々の仕事をおろそかにしてもよいという意味ではないけれど。
恋愛と結婚では、普通の人は恋愛の数のほうが多く、結婚は通常一度きりである。ならば、恐らく結婚相手を精査するほうに習熟するほうが、恋愛上手であるよりも人生にはプラスが多い。
少年スポーツなら、野球で例えると「ランナーのいない場面での打撃より、ランナーがいる状態での打撃」に習熟するほうが、よい勝率を残せる。
なにが言いたいのか。「めったに起こらないこと(しかしそれはときどき確実に起こる)」に習熟するとは、シンプルにいえばチャンスに強い人間になる、ということだということ。
シングルヒットをランナーがいないときに打てるより、三塁に味方の走者がいるときに、より高い確率でヒットが打てるほうがいい。この原則は、非常に多くのことに当てはまる。
だからこそ、めったに起こらないことにむしろ習熟する、という逆説的な考え方で生きていると、チャンスに強い人間に近づいていく。
頻繁に起こる出来事と、めったに起こらない出来事。後者に焦点を当てることは難しい、だからこそチャンスに強い人間は少ないし、チャンスに強い人間であることが、他者と大きな違いを生み出していく。
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