大谷グローブをベースボール型ゲームに取り入れ、クラスを沸かせた話
はじめに
この記事では、6年生の体育の授業で行ったベースボール型ゲームの実践を紹介します。
メジャーリーガーの大谷選手から送られてきた特別なグローブを使用しました。
世の中のSNSでは「ガラスのショーケースに展示」や「大谷グローブ3個で何ができるん?」的なポストが巷を賑わせていましたが、こんな使い方もあるよというレポートです。
ベースボール型ゲームへの導入
今回の単元「ベースボール型ゲーム」は、6年生の2月から3月までの体育の単元として計画されました。
このゲームは、通常の野球とは少し違って、ソフトボールの形式で行われました。ピッチャーが下から投げたやわらかいボールを打つというシンプルな仕組みです。
ボールは柔らかいため、基本的には素手で守備をすることがデフォルトです。
1チームは5人から6人で構成され、各塁まで進むことで得点が加算されました。具体的には、バッターが1塁まで進むと1点、2塁まで進むと2点、3塁まで進むと3点を獲得します。そして、ホームベースまで帰ってくると、ボーナスとして5点を獲得できます。
ピッチャーとキャッチャーは攻撃チームが担当し、一方、守備チームは野手となります。これは、バッターが打ちやすいボールを投げるためと、授業がスムーズに進行するための工夫です。
大谷選手のグローブの紹介
このゲームの特徴的な要素の一つは、大谷選手から送られてきた特別なグローブを使用したことです。大谷選手からは、右利き用のグローブが2つ、左利き用のグローブが1つ送られてきました。
これらのグローブは、大人がはめると少し小さいサイズですが、6年生の子供たちにとってはちょうどよい大きさでした。
当初、子供たちは新しいグローブに興味津々で、体育の授業での使用が許可されると、皆が試してみたいという雰囲気でした。新しい道具に対する興奮と期待感が、クラス全体を包んでいたのです。
グローブの使用と反応
が、しかし、実際にグローブを使ってゲームを行うと、多くの子供たちは使いにくさを感じ、次第に使わなくなりました。
理由としては、グローブの扱いに慣れていないことや、新しいグローブがまだ固く、しっかりと掴む力がないとボールをキャッチできないことが挙げられます。
新ルールの導入「オオタニルール」とその反響
そこで子供たちが再びグローブに興味を持つようにするため、新しいルールを導入しました。
題して「オオタニルール」
大谷選手のグローブを使った子が、フライアウトを成功させた時に守備側に1点が入るというルールです。
ベースボール型ゲームでは普段は守備側には点数が入りません。ゲームバランスはどうかという批判はあるかもしれませんが、このルールが私のクラスではハマりました。
このルールを発表と同時に、再びグローブを使うようになりました。
そしてその瞬間が訪れました。
とある男の子が、実際にフライアウトを成功させたのです。外野へ大きく上がった打球を見事グローブでキャッチし、アウトにしたのです!!
そのプレーを見届けた、学級全体が沸きました。
ホームランを打った時よりも沸いたのです。
その後、各チームは戦略を練り、こぞって大谷選手のグローブを装着し守備につく子が続々と現れました。どこを守るかという戦略に加え、誰がグローブをはめるかという戦略も加わったのです。
おわりに
アイテム一つで、ルール一つで途端にゲームが沸く。そんなこともあるんです。
次年度、追試実践をしていただける方がいたら光栄です。
ちなみに私の勤務校では職員玄関から見えるガラスんぽ内側にに3つのグローブは飾られています、めっちゃ土汚れがある状態で。
使ってナンボですよね。グローブは。
きっとそうですよね、オオタニさん。
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