Claude 3.5のProjects機能を使って教科書のスクショから4択クイズを自動作成botを作ったら、教師の働き方が変えられる話。
こんにちは。ささです。
Claude 3.5は、高度な自然言語処理能力を持つAIです。以前の記事で社会科の教材づくりにこのAIを使う方法をお伝えしました。
もちろんこれでも十分作れるのですが、もっと簡単にできる方法を見つけたのでそれを紹介します。
このClaudeにはprojectsという機能があります。これはChatGPTにおけるGPTsのような専用のチャットbotを作れます。しかも日本語文章能力の高さがウリのClaudeです。
これを使って、もっと簡単に4択クイズをさくっと作ることができる専用のチャットbotができたことを以下の勉強会で発表させてもらいました。
その備忘録として、このレシピをお伝えしたいとます。
従来の教材作成方法と比べて、どれほどの効率化が図れるのでしょうか?ぜひ、手を動かしながら試してみてください。
projects機能を使ってみよう
今回の記事の参考動画です。テクニカルな部分では本当に助けになります。今回はこのユーチューブ動画を教材づくりの文脈に寄せたプロジェクトを作りました。
Claude 3.5のプロジェクト機能は、驚くほど使いやすいです。以下の4つの簡単なステップで、プロジェクトを作成できます。
左のメニューバーから「プロジェクト」を選択
右上の「クリエイトプロジェクト」ボタンをクリック
プロジェクトのタイトルと詳細を入力する
プロンプトを入力する。
今回は、「デモ用4択クイズを作る」というタイトルで、「画像データから作る」という詳細を追加し、最後に必要なプロンプトを入力しておきました。
これだけで、AIを活用した教材づくり専用のチャットボットが完成です。
もっと「いい仕事をする」ためにナレッジ(知識)をclaudeに与えておく
こだだけでも十分クイズを作ってくれるのですが、プロジェクト機能の真価は、既存の教育資料とAIを組み合わせることで発揮されます。
具体的には、以下のような資料をAIに読み込ませることで、より質の高い教材作成が可能になります。
学習指導要領
年間指導計画
知識の構造図(社会科の場合)
これらのPDFファイルをアップロードし、必要なプロンプトを入力することで、AIが現場のニーズに合わせた教材を作成してくれます。
東京書籍のHPには以下のような資料がダウンロードできるようになっている。
本当であれば、学習指導要領をまるっと読み込ませたいところですが、PDFファイルが大きすぎて読み込んでくれませんでした。街頭の学年や街頭の指導項目をコピーして、テキストファイルで読み込ませると良いのかもしれませんね。
それでは、できたProjectsを使って、 クイズを作ってみましょう。
それでは、プロジェクトを使ってクイズを作ってみたいと思います。「Add content」から 出題させたい範囲の画像資料を読み込ませます。今回は教科書のスクリーンショットを用意しました。
依頼の部分には10問作ってだけ入力。これで 果たしてうまくいくのでしょうか?
上の画像の通り、こちらが指定したブロントの通り反映されています。今回は スプレッドシートに貼り付けて教材化するという目的のため アーティファクト機能はあえて使っていません。
コピーボタンをクリックして、そのままスプレッドシートに貼り付けます。完成です。
ボタン押したら教材できる未来が・・・
Claude 3.5のプロジェクト機能を使った教材作成、なんだかワクワクしませんか?教育現場にすごい変化をもたらしそうな予感がします。もしかしたら、近い将来、ボタンをポチッと押すだけで素敵な教材ができちゃうかもしれません。すごい時代になりましたね。
でも、ちょっと待って!AIを使うときは慎重にならないとダメですよ。文部科学省から「生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」というのが出ています。AIの使い方をしっかり理解して、教育の大切なところを見失わないようにしないといけません。
これからは、AIと先生たちが力を合わせて、もっと効果的で、一人ひとりに合った教育ができるようになりそうです。Claude 3.5みたいなAIツールは、先生たちの素晴らしいアイデアを引き出して、子どもたちの学びをもっともっと豊かにしてくれる可能性があります。
教育の世界でAIを使うのは、まだまだ始まったばかり。これからどんな素敵なことが起きるのか、本当に楽しみですね。みんなで見守っていきましょう!
使用したプロンプト差し上げます。
今回使用したプロンプトについて、Xでフォロー、そしてこの記事を引用リポストしていただければDMにて個別でさしあげたいと思います。(夏休みで遊んでいることもあります。気長にお待ち下さい)
世の中の多くの教育関係者の役に立てれば幸いです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?