音楽ノススメにのって。
自主イベント「音楽ノススメ」。プライベートの友人6名で催していた音楽イベント。皆んなで会って、顔を合わせて、そこに仲間のセレクトの音楽があって、その音楽が話のきっかけになったり、食事が美味しくなったり、体が熱くなったり、話しの中でまた新しい何かが生まれたり、友達の友達と友達になったりして。
でもコロナが起きて集まるのも難しくなり、人に会うことに制約が増えてしまった中で生まれた企画がプレイリストを作る事。それも今回で第10段になった。
思えば次のイベントはどうしようと話していたタイミング。2020年初頭、コロナの不安が世界規模になって、皆んなと会えないことが確信に変わり、皆んなで会えない代わりにプレイリストを作ろうと話した。LINEとかサブスクとかが当然にある時代に救われた。皆んなに一気に連絡が取れるし、プレイリストを共有して遠隔でも皆んなとの音楽を聴く事ができる。そんなきっかけで始まった企画で、家から出れなくても、人と会えなくても、LIVEに行けなくても、友達と遊んでるような関わり、音楽に喜びを感じれる機会になった。
あれからもう3年近く経つ事に驚く。今でこそ緩和したといってもまだマスクしてるし、衛生に関するデリケートさは刷り込みのように侵食した気がする。プレイリストが10作まで続いて嬉しい反面、その分皆んなと会えてない時間が多かった証にも感じてしまう。実際催しをするにも、まだ気軽に集まるには気を使うことが多い。
車社会の田舎で育った自分。幼稚園、小学校低学年の時は歌番組とかドラマとかでサビか1番しか聞いてないけど気に入った曲を、母にレンタルCD屋に連れてってもらっては8cmシングルを借りてもらい、カセットにダビングしてもらって移動の車で聞くのが楽しみだった子供の頃。お気に入りがA面からB面の間でテープの切り替わるギーガガガみたいな音すら覚えるくらい聴き混んでいた。少し大きくなってお小遣いがもらえるようになってまず買ったのは好きなミュージシャンのCDだった。誰の何のCDを持ってるかが学校で少しステータスにもなるようなこともあって、この方は私が推します!と躍起になっていた気がする。でも親しい友達とそこが重なるのも嬉しかったりした。相変わらず当時は歌番組、バラエティな番組、うたばんやHEY!HEY!HEY!やASAYANとか歌の大辞典とか夜もヒッパレとか笑えるし昔の歌の紹介もあって家族で見れた。(CDTVとビルボードTOP40は情報量多くて重宝した)、当時読み始めたファッション誌ではイケてそうな人の新譜を見つけては地元唯一のCD屋に予約したり、電車で1時間かけて大きい街のCD屋に行ったり、ヒップホップを置いてるお店に行ったりした。祖父母の家に帰省するときは近くにBOOKOFFがあったから、様々な境遇の人が手放した地元じゃ買えない新品屋じゃ買えないCDを求めて棚の端から端まで目を通しことも懐かしい。兄は中古が平気で漫画やゲームも買っていたが、誰かの気配が入ってそうで中古が苦手だった自分もなぜかCDは我慢できた(でもめちゃめちゃ気にしながら触ってた)
家で一日中歌詞カードとにらめっこして同じアルバムをエンドレスリピートする事もよくあったし、家族旅行なのに、兄も自分もマイCDプレーヤーとCDを数枚持って目的地に着くまで風景もそっちのっけで音楽を聴いていることもあった。MD全盛期の時はまずはMDの色とデザインを選んで買う所から始まり、タイトルシールと曲名を書いて、せっせとマイミックスMDを編集して通学鞄に忍ばせたのも懐かしい。
自分は何で今の趣向にハマったのかが正直理由が分からないけど、小2で聞いた「まいっか」にカッコいい!と思った感覚を今も覚えていて、ブギーバックやシャングリラをイケてる!と思った記憶もあって、グレートフルデイズに胸打たれたザ男子で、リップやキックがメジャーデビューしてもちろんハマって、そしてHALCALIにハマって。でも母の影響だったり、TVっ子だったから幼稚園の時にクリスタルキングやトシちゃん、ジュリーに尾崎紀世彦さんをカッコいいと思ったし、美空ひばりさんも山口百恵さんも中森明菜さんも好きで、とんねるずが踊るダンシングヒーローも好きだったし、ジャニーズもTVを付ければ溢れていたし、ジュディマリCHARA、UAにCOCCOも好きだったけどオシャレ過ぎて聴いてて照れたりしたし。沖縄ブームがあって安室ちゃんもちろんスピードもフォルダーもアースもDA PUMPも好きだし、モー娘もオーディション観てたし、TKブームもアユも聴いたし、宇多田さんもそれそれはそれは大好きだし、林檎さんも好きだし、もー言っていったらキリがないけど。でも音楽好きな人ってそんな感じで自分の琴線に触れた人皆んな好きなんだと思う。
自分はよく好きな音楽の年代が年齢と合わないだったり、幅が広いと言ってもらえる事が多い。アイドルでもヒップホップでもクラシックでも童謡でも好きなもんは好き。でも子供の時から音楽がいいな、楽しいなと思える家族だったし、そう思わせるメディア、エンタメだったし、自分としては世代通り好きなものは好きだし、カッコつけたい見栄でディグったり調べたり買ったりもしたのも探究心だし知識欲だと思っている結果なのかなと思ったり。浅く広いだけの見聞も少なくないし、ミーハーだし。それでも音楽を聴いてどっひゃー!おったまげたー!気持ちいいー!ってなった感覚があるから、今もそれを求めてるのだと思う。
今も付き合ってる友達や仲間はなにかしら「音楽」で仲良くなった人が沢山いる。気兼ねなく話せるし、音楽を一緒に聴いて楽しむ事ができる。自分は音楽を奏でる事は出来ないけど、友達と会えばこの曲いいね!その曲素敵!この曲カッコいいから聴いてほしい!その曲好きならこれも好きかも!そんな会話をずっとしてきた。今はアプリやAIにオススメされる事にも慣れたし結構いいとこ突くしw、でも信じてる大好きな友達、イケてる生き様の仲間からオススメされる曲は尚のこと胸を打つ。
イベントしたり曲作ったり音楽を発せれる仲間ができて後押ししてもらって遂に実現した。たくさんこの胸打つ気持ちを味わいたくてこのイベントもプレイリストも始めれたと思う。音楽も連鎖して連鎖して連鎖して歴史ができて繋がって。ヒップホップもそうだし。音楽で繋がる縁。音楽がきっかけなのかもしれないけど、素敵な仲間のオススメを聴きたいが1番にあるんだと思う。そんな音楽ノススメ。そこに集まる皆んなに早く会いたいなー。
Everybody in da place to be〜!
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