2019病児保育研究大会まとめ 2
2019年7月14-15日に岩手県で開催された病児保育研究大会のメモの続きです。
お聞きした発表に解釈を混ぜて記載しておきます。
ご講演をベースに追記していきます。
保育園入園後によく休む背景
保育園児が園を休む日数は、月平均で以下に示す通りと言われている。(参照)
0歳児 2.5日/月
1歳児 1.8日/月
2歳児 1.0日/月
3歳児 0.9日/月
4歳児 0.8日/月
5歳児 0.8日/月
これは平均の値なのでお子さんによっては更に休む場合もあるとすると、0歳児は下手すると毎週休む子がいてもおかしくないというわけである。
年齢とともに休まなくなっていくのは様々なウィルスに対しての抗体が獲得されていくことと、自然免疫自体が強化されていくからであろう(と言われているが実は私はこの解釈にいまいち納得していない)。
風邪で休むのは冬!というイメージかと思われるが、実際は通年で感冒症候群としてのウィルスは蔓延している。検出できるものだけでも感冒症候群の78.9%でウイルスが検出され、季節ごとでは以下のような分布だそうだ。(ただしここで言う検出は既知のメジャーなものであるので実際にはもっと検出率は高いと考えられる)
春
ヒトメタニューモウィルス
夏
パラインフルエンザウィルス
秋
RSウィルス *
冬
インフルエンザウィルス
など。
このうち21%くらいは複数のウイルスが検出され、並存しているものとしてはライノウィルスが多い。
ウィルスは保有していても全員が発症するわけではないいわゆる不顕性感染があるため、発症していない子供からも潜在的なウィルス暴露があるのだろう。
結論
私の理解としては結局のところ厚生労働省の保育所における感染症対策ガイドラインにのっとった管理を行なっていても不顕性感染を含め複数のウィルスを保有している子どもがたくさんいる環境であることから子どもが風邪をひいたりすることをゼロにすることは困難であり、風邪をひいたりした場合のサポート体制をしっかり整えることが重要である、と言うことだろう。
少し時間が空いてしまったので記憶がやや曖昧ですが学びとして共有しておきます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?