大阪の御堂筋はかの名市長、関一の先見の明により作られた大阪の大動脈です。
第7代大阪市長である関一市長は、大阪の経済発展を見越し、当時としては破格の規模の大幹線道路を南北に縦断させました。
さらにその下には地下鉄を走らせるという超ビッグプロジェクトを断行し、それを今も我々が利用しているわけです。
当時は「滑走路でも作るのか」とあまりの規模の道路を作ることに批判の声が大きかったそうですが、今になって思えばとてつもない英断でした。
大阪の経済発展の基盤を作った市長が関一市長であると言って過言ではありません。
現在普通に行政で使われる「都市計画」という語、これは「シティプランニング」という外来語に関一市長が充てる日本語を創作したのだといいます。
日本初の市立大学として大阪商科大学(大阪市立大学→現・大阪公立大学)の設立、大阪城天守閣の再建などの事業もあります。
小学生の時に昭和の名市長、関一氏の話をよく先生が聞かせてくれたのを記憶していますが、大阪市民は先人の思いを今一度思い出さねばなりません。
この御堂筋の偉業については、大阪にのホームページに特設ページが置かれております。
御堂筋の歴史 「道こそ街の動脈」市長の理想としたもの
https://www.city.osaka.lg.jp/kensetsu/page/0000239175.html
大阪の大動脈となる御堂筋は、上記の通りで機能もさることながら、景観も考えられた、まさに「都市の格」を上げるものでした。
上記ページにあるイチョウ並木も今回の全面歩道化に際し、一部伐採を行っており、心をを痛めております。
景観のためのビルの高さをそろえる規制条例も既に緩和され崩れております。
これらはゼニカネだけの経済目線では「無駄」なものかもしれません。
しかし都市の「格」はそういうところに現れてくるのではないでしょうか。
市民の町への愛着もそういうところを大事にする先に生まれるものではないでしょうか?
上記のページは、御堂筋の「格」を説明するページで、現在の大阪市の施策と矛盾するものですから、いつまで掲載があるか怪しいものですが、ぜひ読んでいただきたいページです。