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日本の投手育成 #2
前回の回で、日本の投手育成はレベルが高い
と言いました。
高い、と言っても
世界で理解されるまでには時間がかかります。
まだ完全に認められた訳ではありません。
ですし、
世界のトップ、MLBで
求められている投手の形が
日本で評価されるそれとは少し異なるから
アメリカ仕様にしなければいけない、
という課題もあります。
でもトータルで見ればかなりレベルが高い
ということ。
NPBとMLBの違い
ストレート
🇺🇸
強さ。速さ。育成はより顕著。
変化球を投げて怒られることが多々ある。
抑えれば良いじゃん。てのが通用しない。
抑えるのもストレートで抑えろよって。
お互いわかってて
ストレートで打ち取るのが美学。
🇯🇵
コース狙うのがすごいよね。
『外の出し入れ』
とかアメリカで聞いたことないぞ。
ミクロのコントロールにこだわる。
→だからか!
打者もミクロの待ち方をするのかも!
これが日本の打者が弱いって言われている部分
かも!?
これは後の議題だね!
あとは高めのファストボール。
日本人は綺麗な吹き上がってくる系のストレートが多いので、これを高めに。
アッパースイングには
高めの速いボールが効くっていう理屈で。
まあ、あとは彼ら腕長いので。
低めは伸びてくるんだよね、届く届く。
拾われるの。
スプリット
日本人のスプリット良いです。
これは最近MLBでも言われてますね。
日本的なスプリットを投げる投手が少ないんですよね、だから慣れてないらしいよ。
無回転のフォークならあるけど、
球速あって真下に落ちるってのが
少ない。
これはフォークを多投していた投手が
相次いで肘を故障したから、
挟む系は良くない、
みたいな風潮になっとか。
だからチェンジアップが多いかな。
それか縦のパワーカーブか。
メカニック
日本の投手の方が全身で投げるので、
ヘルシーだよね、みたいに言われます。
真相はわかりません笑
MLBでトミージョンしてる日本人投手が
たくさんいるので、妥当性がないから笑
日本で評価されないけど、
海外で評価される投手
これは結構あると思ってて、
先程のそれぞれの特徴を踏まえた上で
どこでプレーすれば売れるのか。
自分の特徴を理解する必要がある。
この子日本だと評価されないけど、
アメリカいったら人気出そう!
みたいな投手はいるし、
向こうで残ってる日本人みると、
だいたいそのタイプ。
だからアメリカでやりたいなら、
NPB経由とかは別にして
それ仕様に自分のスタイルを作っていく
必要があるかもしれないですね。
日本の投手育成の行き先
このオリジナルのスタイルを
強固なものにしていくのが良いな、と。
ストレートも日本人の特徴を生かした使い方。
コントロール(四球を出さない“コントロール”のと、際に投げる“コマンド”)
良いメカニックで投げる(フォームが純)
タフさがある(球数放れる、怪我しない、リカバリー早い)
スプリット
好投手大量生産
最終章です。
これに必要なのはゲームでの投げさせ方。
育成でボールそのものを強化する期間
スピード上げ
空振りを取れる変化球
四球を出さないコントロール
ゲームでの投げ方を覚える期間
フィルディング
牽制
クイック
打者との駆け引き
このバランス。
どっちかに偏るのが日本の悪いところ
育成のときから、細かいテクに頼りすぎる
or
理想のボールを投げることに拘りすぎて、ピッチングができない
どっちも多い。
ブルペンは素晴らしいけど、ゲームになるとだめ
ボール自体は大したことないけど、抑える術を知っている
いますよね、どっちも。
後者は評価されがちですが、
伸び代を止めてしまう危険性もあります。
両方大事で、偏らずにバランスをコントロールしてあげることが必要。
日本でこの課題にアプローチしているのが、
ソフトバンクホークスの3.4軍になるのかな。と。
素晴らしいと思います。
もちろんお金がかかることなので、
簡単ではないですが
体系的に好投手が育つ環境を
整えていきたいですね。
ある程度の年齢までいったら
勝負する国やリーグを決めて、
それ用に練習するのも良いし、
自分がどこなら評価されるのか見極めて
アプローチしても良いと思います。
Hiroki Iijima