2024 決勝戦の学びポイント
①投球テンポの作り方
②セーフティバントの有効性
③バスターとは
④バントが予想されるケースでの投げ方
①投球テンポの作り方
京都国際も関東一高もキャッチャーの返球が早いですよね。そしてピッチャーももらったら直ぐにサイン確認して、投げてます。
これを解説は『バッターに考える時間を与えない』と表現してますが狙いはそこじゃなくて、バッテリーでゲームのテンポを作り出そうっていう狙いです。
もう7.8年前くらいから、広まり始めた手法で関東や一部関西では定番になりつつあります。
逆に地方ではまだこれに慣れていないので、“巻かれる”場面をよく見ます。
ゲームのテンポやスピード感が遅いとダメです。
ってこと。
九州、四国の学校が勝てないのはそこに原因があるのかな。って思います。
能力あるけど、テンポが遅い。
着いていくので精一杯で能力の半分も出させてもらえないってことをよく見ます。
東北地方の学校が強いのは、関西や関東の選手が混じっているから(さらに中学で代表とか全国大会を経験している)
と、関東にしょっちゅうオープン戦に来ていますね。
中学で勝ち抜いてきている選手はテンポやリズムを持っているのと、ゲームを支配する能力に長けています。
勝負所がわかる。
見極める力がある。
ここってところで集中できる。
など
勝負勘とか。
テンポを作り出せれば能力+αで戦えます。
このゲームテンポになれること。
(監督も)
ということは頭が付いてこないとダメということです。(監督も)はい。
②セーフティバントの有効性
これは関東一高が勝ち進んだことで、一躍全国区じゃないですか?
特に左打者は初めから構えるより、セーフティ気味にやった方が力が抜けてやりやすい選手もいます。
その後のエンドランやバスターとの兼ね合いもできる。
僕は多様してました。
解説の元名将たちはあまり賛同してませんでしたがね😅
でもこれも考えたらわかることです。
彼ら(解説にくる元名将たち)の作るチームは打力が売りの送って一本のチーム。
何なら1番から9番までホームラン打てる。
だからいらないのです。
必要性がわからないのも無理はない。
そもそもの野球スタイルが違うから。
だから解説って『能力ないけど何か勝ってる』チームの監督さんにやってもらった方が分かりやすかったりする。
③バスターとは?
④バントが予想されるケースでの投げ方
これはまとめて勝負を分けた京都国際10回の攻撃ですね。
打者は監督さんから『出て来たらいけよ』と言われてましたね。
バントの構えでストレートを甘いところに投げさせて強打。
お手本のバスターでした。
あれは2-1にしたのが良くなかったですね。
(1球目)
代打、打撃良い左打者、しかもピッチャー、???、何だ?とりあえず逆ターン牽制して様子伺おう。→何もなし、とりあえず外際どいとこにストレートっと。
→バントしに来てボール
(2球目)
あぁ、バントか。
シフトもかけてくれるし、外にストレートでサードで殺すぞ
→上半身の引っ張りが強くて、手首の向き合わずに外に“外れてしまった。”
ボール
2-0
(3球目)
絶対ストライク!
抜いても良いからストライク!
→バスターでウェイティング、ストライク(おそらくサインは待て)
(4球目)この球!!
3球目と同じようにストレートを外甘に。
それまで3球ともバントシフトをかけていて、打者も慣れていたので(おそらくノーサインだと思うけど)バスターをする“勇気”が出た。
1.2球目だったら中々、バスターする勇気はない。
⭐️変化球でストライクを取りたかった!
⭐️速い牽制を入れて攻撃の流れを見出したかった
もっといえば、2球目にストライクを取って1-1にしてたら違った。
振り返れば振り返るほど出てくるものですね。
これをいちいちベンチから指示してるようではダメなんですよ。
ミーティングで投げ方(考え方)を頭に入れて、ゴールからの逆算で投げられるか。
もちろん投げミスもあります。
全部シュミレーション通りに投げられるとは限りません。
だから、ミスの仕方までシュミレーション。
ミスしたらどうするか、その後までシュミレーション。
これをバッテリー、内野手が同じ考えのもと動けるか。
です。
以上、決勝戦の学びポイントでした。
次は高校野球が今後どう変化していくのか?
みたいな内容について書いていこうと思います。
Hiroki Iijima