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息子の背中に忍び寄るモノ PIN百物語

2020年夏、我が家は昨年亡くなった父の一回忌をこの様な世情により、初盆と合わせて執り行わせていただいた

そんな人が集まることも憚られる状況のため、子どもたちの思い出作りも兼ねて、我が家でBBQを行う企画を近所の同級生の子どもを持つ方々と計画させていただくことになった

大人6人に対し、子どもが8人
子どもの方が多いが、中には小学校高学年の子もいて中々に面倒見も良く、食事を終えて子どもたちだけで仲良く遊べていたのだ

そんな中、時刻も21時を回り日は完全に落ちた頃、子どもたちが何やら騒がしくているのに気がついた

因みに、子どもたちの遊んでいた場所は祖父が元々暮らしていた場所で、〇〇を連れ込んで腹を〇〇で〇された現場だ

その時に死んではないので、まぁ、そこは大した問題ではないのだが、話を戻すとムスッメが

ムスッメ「パパー!!パパー!!なんかムスッコちゃんがおかしいんだけど!!なんか臭いし!!」
ワイ「どうしたの?ウンチでも出たんかな?」
ムスッメ「多分うんち出てると思うよ!!臭いしーあはははは」

と、彼女の軽口に大したことはないと、ムスッコの様子を見に行くと何がおかしい

いや、明らかにおかしい

彼の背中にあんな茶色いシミの様なペイントはなかったはずだ…

あ…

うわぁぁあぁぁぁぁぁ!!

そう、恐らくケツをついて座っていたムスッコのオムツに発射されたブツは、行き場のない圧力によりケツの割れ目を吹き抜け、まるで泥除けを外したマウンテンバイクで泥道を駆け抜けた後の背中の様に、後頭部に向かって汚物にまみれていたのだ

ギャァーーーー!!

パニックになったワタシはとりあえず息子を担ぎ上げ風呂場に向かった

人間必死になると色々がどうでもよくなるようだ

己の手につこうが、服につこうがお構いなしで風呂場に連れ込み、う◯ちまみれのムスッコを消毒…基、キレイに流してなんとか事なきを得た

そう

事件は風呂場で解決したのではなく、現場で起きていたのだ

異臭立ち込める祖父の部屋は子どもたちによりひっちゃかめっちゃかの状態で、どこに何が付いたのかはもはやコナンでも発見するのは難しいだろう

ワタシは目を瞑り、全て見なかったことにしてその場を立ち去ったのは言うまでもなかった…

そして今日、今、ナウ、うちのビニールプールに遊びにきたムスッメの同級生たちがキャッキャウフフと祖父の部屋で遊んでいると言うことの方がよっぽどか恐ろしいと思いながら心を無にしているワタクシであった

さて、PIN百物語いかがでしたでしょうか
これからもまだまだ肝を冷やす話が出てくると思いますので、見るも良し、書くも良し、是非一緒に楽しみながら暑い夏を乗り越えましょう

それではどうぞよしなに


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