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何を書くか考えずに書き始めたら、決意表明になりました。

僕が河口湖に住んでいるときによく通っていたFabcafe Fujiに久しぶりに来ています。とても好きなカフェで、席数もそこそこあるから、基本いつ行っても座ってゆっくり作業できるのが本当にありがたい。

空間にゆとりがあって、居心地がとてもいい。

富士吉田市は、富士山がとても綺麗に見えるので、観光客に人気の場所なのですが、日曜日のお昼時間は、お店にいらっしゃる人の9割が海外からの旅行者です。街に活気が戻ってきて嬉しいなと思いつつ、さまざまな言語が飛び交う中で、PCで開いていたFacebookのとあるコミュニティにて、シンガポール国立大学で東南アジア地政学プログラムを担当している田村さんの投稿がシェアされてきました。

小さく、貧しく、老いていく日本 今回の2週間強の日本旅行では、とてもいい思い出も出会いもたくさん。ご尽力いただいた感謝しても仕切れません。 同時に一気に日本が小さく、貧しく、老いている様子を目の当たりにして、愕然することもありました。 ...

Posted by 田村 こうたろう on Saturday, October 28, 2023

小さく、貧しく、老いていく日本
今回の2週間強の日本旅行では、とてもいい思い出も出会いもたくさん。ご尽力いただいた感謝しても仕切れません。
同時に一気に日本が小さく、貧しく、老いている様子を目の当たりにして、愕然することもありました。
滞在中にインドで始まるスタートアップの数字の議論をしましたが、なんか数字がおかしい・・・。15億人市場で在外インド系も市場に組み込めば、相当な数になります。
数は多くても、今までは一人当たりの豊かで限界を感じていましたが、インドの経済成長を考慮に入れ、そのサイズで、考えると、10年先、20年先はとんでもないことになります。
申し訳ありませんが、日本のスタートアップはなんで日本市場ばかり狙っているの?というか世界市場とか言っている人もいるが、そのチームと戦略で、いつ世界に行くの?
日本はもうすでに大きな市場には見えません。予想はしていましたが、こんなに早く日本がこんなに小さく感じるときが来るとは。
これが10年後や20年後は・・・
私が今度投資させてもらえるかもしれないスタートアップの創業チームは、日本生まれの日本人が一人で、あとは全部インド人、インド系。インド系は世界に散らばっているので色んな国籍があります。
このスタートアップが見てる数字を見たら、日本市場とかかわえる意義はありません。日本人のお金もいりません。エンジェル投資家の層はインド人・インド系だけで十分ぶ厚いし、彼らの方が全然役に立ちます。
インドと比べるのは極端ですが、東南アジアと比しても、日本市場は小さく、貧しく、老いていて、私が永田町時代に使っていた枕詞、「世界第二の経済」「たくさんの眠れる技術がある」「勤勉な国民性」「治安が良く四季があって土壌が豊か」とか、だんだんブラックジョークにしか聞こえなくなってきました。
技術は事業承継に失敗して死につつあり、東南のアジアの雄インドネシアは日本経済を近いうちにグロスで抜くでしょうし、東南アジアの巨大都市の物価は日本のそれを上回りつつあり、賃金でも逆転が始まっています。勤勉さは自動ロボットやAIが真っ先に代替します。
日本の気候は長い暑い夏と寒い冬と短期間の春と秋となりつつあります。日本でしか食べられなかった食材は素晴らしい料理人の手でアジア各都市でも食べられるようになってきました。素晴らしい料理人は日本人の場合もあり、アジア人や欧米人の場合もあります。日本人しか懐石や寿司が作れないわけはないのです。
日本の素晴らしさは安さ・・・だけ?本当に観光だけになってしまうかも・・・
これだけ国力を落とし、中位年齢が50歳を超えて、国威を衰退すると、タガが外れた国際情勢、迷走するアメリカ政治、アメリカ経済は一人勝ちでしょうが、アメリカの軍事力は容易には使えない時代が来ると、やっかいな隣人が挑戦してくるかもしれません。
まだまだ数字的には日本は世界的に貧しくはありませんが、趨勢がまずいです。一度衰退コースにはいると相当のテコ入れをしないと、流れは改善できません。まだまだ日本には幸運な時期が訪れる可能性がありました、その時にどれだけ必死で国がまとまって舵を切れるか?リーダーが英断できるか?まさに大多数の国民が嫌うような国民の耳に厳しい政策を職を投げうつ覚悟で、いや今後は政治的生命だけでなく生物的生命も失う覚悟で、やれるか?
外交は儀礼の世界だし、投資家は安く買いたたきたいだけですし、観光客は楽しみたいので、日本礼賛が多くこれは続くでしょうが、世界のどの地域と比しても、残念ながら輝ける機会の場には見えません。
何をすべきかは数十年前からたくさん人が披露していますが、全然やってきませんでした。そういうことはこれからやるには難易度が相当高くなっています

なかなか衝撃的な内容かもしれませんが、とても客観的で正しい日本の現状認識だと感じました。実際にSuper Cheap Japanというガイドブックもすごく人気がありますし、今まで日本人が安いからタイやベトナムなどに遊びにいくことと全く同じ感覚で、日本が旅行先に選ばれています。

このような状況の中、ウクライナ/ロシアの戦争から、イスラエル/パレスチナでの紛争も起こり、地政学的な緊張が高まっている中で、日本で生きる個人として、ここからの10年をどのように考え生きていくのか。これはとても大切な問いです。

問いに対する答えとしては、やっぱり僕の軸はサーキュラーエコノミー(循環型経済)だなと。人間のシステムを自然のモデルにいかに近づけることができるかが、僕にとって人生を賭けて取り組んでいきたい内容です。

3年前からサーキュラーエコノミーの領域に本格的に取り組んできましたが、どんどんこの流れが大きなうねりをなしています。クライアントに昨年提案した時はかすりもしなかった内容が、今年になって採用されたりと、実際の業務に動きの変化を感じています。

先日はついに岸田首相も本腰を入れて日本国としてもサーキュラーエコノミーに取り組んでいくと発言をされました。車座会議も設けられ、ここからの加速度はガラッと変わるとみています。

経済産業省が主体となって、大企業がフォローする形でこのサーキュラーエコノミーを実装していく構図になると思うのですが、僕個人として、RECOTECHでpoolというサービス実装をする外側で、何を仕掛けていくのか。

サーキュラーエコノミーに関する欧州の法規制の流れから感じることは、日本はこの領域では周回遅れを走っているように思います。もしかしたらもっとかな。このグローバルとの差を埋めながらも、日本の独自性をどのように活かしながら、サーキュラーエコノミーを実装していくのか。まだ具体的なコンセプトは決まっていないですが、人に頼りながら、別軸でもぶち上げていくことを決めました。

とりあえず決意表明として、ここに残します。

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