【野球】「準備」について
少年野球・中学野球に携わる中で感じた事。
あくまで私の主観であり正解を説いたりしている内容なんかでは全くないので、あくまで「こういう考えをするやつも居るのか」程度で留めていただきたい。
(でも是非読んでほしい)
準備の大切さ
一言で「準備」と言っても???な選手が多い。
忘れ物をしないために前夜に身支度をする
練習での技術習得
ウォーミングアップ
ケースごとに想定されるプレー
ケースごとの考え方、気持ちの持ち方
準備と言っても様々ある。
準備の大切さは分かるけど、何をすべきか分からない
各チームごとに「準備」の大切さは説いており、選手も「準備することが大切なのか!」と理解はしている。
「試合で良い結果出すには準備が大切です!」と元気に答える選手。
ではどんな準備が必要?と聞いたとき、固まってしまう選手達をたびたび見かける。
もしくは、「練習です」「アップです」と和利道大枠な回答をしてくれる選手も多い。
ある種、言われた練習メニュー、定型的な日常の行動が自身のパフォーマンスにどう紐づくのかを理解できている選手が減っているのか?と想像したりする。
野球技術以外は、言われたことをただやっている?
昔は、監督コーチが絶対であり、言われたことをただやっていた様な時代もあった。
今は、選手の(子供)の自主性を尊重して、任せる。というのが主流ではあるが、意外と選手達が自主性を持てていると感じない。
言われたことを言われたままにやる。
こんな印象を受けることは多い。
ただそれは、「野球の技術」だけは除いて。
技術のところだけは、情報にあふれる現代社会で様々なコンテンツから情報を集められ、自分なりに考えたことを実践してと言う子も増えたと感じている。
なぜ上手くできた?を考えるのも準備
なぜ、試合(練習)で上手くできたのか?を細かく紐解けると、再現性が高くなる。
少々、中学生くらいには難易度が高い話にもなるかもしれないが、上手く出来た要因、失敗した要因を自分なりに考えていってほしいと思っている。
なぜ上手く出来た?
こんなイメージで打ちたいとおもい
こんな練習に取り組んだ
こんな体の使い方ができたから、バットスイングがよくなったのかな?
ここを意識したから守備の一歩目が良かったのかな?
次はもっとこうしたい!!
と言った具合に、考えてみてほしい。
この、「考える」ことも準備の一環であり、大切なことだと実感している。
自分が考えて、実践して、結果が出るととても自信がつく。自信がつくとパフォーマンスも良くなる。パフォーマンスが良くなると向上心が高まる。向上心が高まると練習の取り組み方が変わる。
引出は選手が、引出すモノの“使い方”は指導者が伝える。
最後に指導者や保護者の方へ伝えたいこと。
今の時代の選手はやたらと引出が多い。
しかし、引出ばかり増えてるがゆえに、「〇〇をしたい(やらなきゃ)」と思ったときにどれを引出したら〇〇ができるのか?という紐づきが理解できていないケースが多く感じる。
一昔前であれば、〇〇をやれ。〇〇だけしとけ。〇〇やってなきゃ試合に使わん!みたいなほぼ強制的な時代もあり、選手は〇〇やっときゃいい。みたいな感じの時代もあった。(全く良いと思っていないが。)
これからの時代、選手は多くの情報を得ることはまず間違いないと考えると、指導する立場は引出しの使い方を教え、選手は持っているモノとの紐付けを如何に出来るかが大切なのかと思う。
例えば試合の際のウォーミングアップ
ランニング
体操
ダッシュ
日頃からやっているメニューでもあり、引出になっている。
あとは、自身の状態次第でチョイスできる様、使い方は指導していく必要があるかと感じている。
例えば、ダブルヘッダーの試合で1試合目出ていた選手、試合途中に体を温めていた選手なら、ダッシュからでも良いだろう。
ブルペン捕手をしており、動けていない選手なら再度体操から入っても良いだろう。
例えばキャッチボール
朝全体でも遠投までやっている。
試合途中にもやっている。
では、2試合目入る前に近い距離からゆっくりゆっくり肩を作り直す必要があるのか?
早めに離れて短時間で肩を作ることも出来るだろう。
キャッチボールで終わっていた時間を、試合前のサイドノックに当てることも出来るだろう。
どれも、
試合で高いパフォーマンスをするために、何が必要か??
高いパフォーマンスを出すために、何を準備すべきか?
ここら辺を考えられる選手を増やしていきたいし、伝えていきたい。
選手が取り入れてほしい準備
自分が高いパフォーマンスを発揮するために
次のプレーでどんなことが想定されるか一通り考える
その中で自分に最低限何を求められ、最高の結果は何か考える
最低限のプレーをするために必要なことは何か考える
それを実践するためにできることを考える
ここまでやってほしい。
プレー以外では
自分が日頃やっている練習(アップ含め)の意味を今一度考える
その練習、行動が野球の何に繋がるのか考える
良いとき、悪い時、何が違うのか考える
違いを埋めるために何が必要か考える
違いを埋めるために何が出来るか考える
ケースバイケースな事もおおく、アバウトな締めとなってしまったが、以上です。