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沖縄のホテルについて。沖縄県宿泊施設実態調査結果概要からのご紹介。
新年明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。
さて、2025年の沖縄観光は、新型コロナ前を超えた国内客数に加え海外客の戻りも本格化し、更に成長することが予想できます。
今回は、沖縄のホテルについて記載していきたいと思います。
まずは沖縄県にあるホテル全体の数字をご確認ください。
https://www.pref.okinawa.jp/shigoto/kankotokusan/1011671/1011816/1003416/1026290.html
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沖縄のホテルは、全部で「3,914施設」ございます。
その中には、様々な分類があります。
○ホテル・旅館(大規模・中規模・小規模)
○民泊等
○団体経営施設・ユースホステル
その中から、ホテル・旅館(大規模・中規模・小規模)を切り抜いて見ていきます。
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【注目ポイント:色別】
🟩ホテル・旅館に絞っていくと、全部で「908軒」ございます。
客室数は52,587室、収容人数は、144,022人です。
🟦ホテルの軒数は、まだまだ増えており、新型コロナが発生した2020年と2024年を比較してみると、130%増となります。(↓赤字)
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沖縄に来県される観光客は、まだ新型コロナ前の数は戻ってきておりませんが、ホテルが大幅に増加している為、価格の伸び悩みが起こっております。
入域観光客数の詳細はこちらより↓
https://note.com/hiroki_asato/n/neeec04c0f525
🟧🟥🟨更に、大規模・中規模・小規模の「平均客室単価・一室平均人数」を見てみましょう。
主に大型規模と小規模を比べてみましょう。
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規模別に大きな変化があるのは、1ホテルあたりの平均客室数です。
大規模ホテルの平均客室数は「224室」
小規模ホテルの平均客室数は「15室」
大規模ホテルに対し、客室数が少ない小規模ホテルが増加し続けております。
件数も582軒と多く、2017年度より年々大きく増加し続けております。
さて、ホテルについて、よく聞かれることが2点あります。
・ホテルの稼働率はどうなっているの?
・ホテルは供給過剰では?
まず、ホテルの稼働率や客室単価や売上などの詳細は、表にでません。
しかし、金融機関や新聞各社などがヒヤリングしての発表がございます。
沖縄公庫さんは、公庫レポートを出しております。
https://www.okinawakouko.go.jp/report/research/re002/
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58軒の調査票の結果を公表しております。
(詳細は上記リンクよりご確認ください)
1軒あたりの平均客室数は、223室となっているので、大規模ホテルの調査結果だと思われます。
(右手図)県内宿泊施設における公庫調査先のカバー率は6.6%(公庫調査先÷県内宿泊施設)となっております。
ホテルの業界が、外資系や大手企業が多くなるにつれ、対外的なアンケートは出さない傾向になっており、今後も回答件数は少なくなると思われます。
では、ホテルの稼働率や客室単価などの情報は、どこに集まっているか?
1つは、業界での情報交換、そしてもう一つは、OTAサイトに集まっております。
各サイトは、お客様の集客の為、あらゆる情報や売上アップの仕組みが詰まっております。
もちろん、広告もあるのですが、効果はものすごく高いです。
その管理画面では、自社の情報はもちろんのこと、お客様による地域の検索動向、季節ごとの動きも把握することができます。
もう一つ、大まかな動きを掴む方法として、「入域観光客数」がございます。
2018年を思い出してみると、観光客数は、1000万人を迎え、軒並みホテルは高稼働が続いておりました。
さて、現在、観光客は1000万人にはまだ届いておりません。
(年度ベースでは届くかもしれません)
しかし、ホテルの軒数を2018年と現在を比較すると195%増(客室数144%増)となっており、観光客の戻りが重要になっております。
このことから、ホテルの軒数と入域観光客の動向で全体の稼働を大まかに予想することができます。
さて、ホテルの供給過剰についてですが、沖縄県全体で見ると、その通りです。
しかし、これまでも沖縄観光の成長パターンは、まずホテルの数が増え、その後観光客数が増えてきました。
今回もその動きです。
沖縄県の入域観光客数の見通しからも、観光客は今後も増えていく為、期待していきましょう。
https://note.com/hiroki_asato/n/n3acfa8d64246
また、沖縄全体ではなく、地域別で見ると、まだ不足している地域があります。
観光客数だけではなく、観光収入も増やす為には、今ホテルが集中している地域以外での宿泊を増やすことがより重要となります。
それらの地域で、現在より2泊滞在を伸ばすことができれば、観光収入は(単純にはいきませんが)倍増するはずです。
https://note.com/hiroki_asato/n/nbc5e5d46fb38
今年も引き続き沖縄観光の情報を書いていきたいと思います。
宜しくお願い致します。