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「ホテルの特徴:コンドミニアム型リゾートホテル」リエッタ中山が誕生するまで②

前回までのまとめ

観光はバスによる団体旅行からレンタカーの個人旅行へと推移。

レンタカー観光の増加により、沖縄中南部から北部地域への渋滞が発生。

渋滞による時間のロス・北部地域の滞在時間が減少。

問題の根幹は、北部に宿泊施設が少ないこと。

ホテル計画がスタート

時代と共に変化し続ける観光形態、
団体旅行から個人旅行への変化に対応する為、
2016年2月、ホテル計画がスタートしました。

早速、お客様がホテルへ求めるポイントを調査したところ、
2つの結果にまとまりました。

一つ目、
家族旅行なのに、お部屋が別々になってしまうこと。
→ ホテルの部屋タイプは、シングル・ツインがメインであること。

2つ目、
一人頭の料金体系のため、人数が増えれば増えるほど高くなってしまうこと。

お客様の意見は、下記のような意見がございました。
「沖縄観光は高い。海外に行ったほうがよい!」
「北部観光は贅沢!」

早速、多くのホテルタイプの中から「コンドミニアム型」の提案が出てきました。

コンドミニアムについては、数年前から徐々に増えてきており、
中北部地域にも点在し始めておりました。

見学してみると、家族やグループでゆったりと過ごしており、
海外でも存在している事もわかりました。

コンドミニアムにお泊まりのお客様にヒヤリングしてみると、
「フロントやロビーがないので、子供達に何かあったら心配です」
という声がありました。

子供の怪我や突発的な発熱など、緊急時対応に不安があったのです。

たくさんの意見や資料を集め、方向性を検討した結果、
ホテルとコンドミニアムの中間に位置し、
それぞれの利便性を備えた「コンドミニアム型ホテル」という
新しいタイプへの挑戦を決意しました。

特徴は、大きく2つ

一つ目、「一部屋の定員は、最大10名まで対応」

国内をはじめ、インバウンドなど観光の裾野は大きく広がりました。
これまでの当たり前は、そうではなくなります。

宿泊施設も多種多様なスタイルへと変化していく為には、
ターゲットを絞る戦略から
「幅広く対応できるスタイルへの変化」が必要となりました。
それが1名から10名まで幅広く対応できるお部屋に繋がります。

ちなみに、海外からのお客様のワングループにおける人数は、
国内を大きく上回ります。

沖縄フルーツランドへの来客を調査しても、
10名でワングループ、
レンタカー2台で移動している家族など日常的に見かけました。

国内の方々も、実際は小団体(グループ)に近いケースが見られるようになっていました。

2つ目、料金体系は「一部屋単価」

沖縄の旅行費用が高いというお声に対しては、
「一部屋単価」にて対応する事としました。

「人数が増えれば増えるほど一名単価は安くなる」というメリットが生まれます。

「家族やグループで一緒の空間で過ごし、安くなるスタイルがあれば、国内でも主流になるのでは?」と仮定してみると、スーッとイメージできます。

たくさんの問題を「素材」とし独自性を生み出し、勝負を避け、
絞るターゲットではなく、広く捉えるターゲットに変え、
マーケットに当てはまるのではなく、創り出し、
地域をはじめとした弱点をできるだけクリアーし、真似されにくいもの

最大限解決する手段を持ったホテルのイメージはどんどん形づいてきました。

続く


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