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2024年現在の沖縄観光について。観光客はどれだけ戻ってきているのか?宿泊施設はどれだけ増えているのか?
最近、沖縄の観光について聞かれる事が多いので、今回は沖縄観光の現在についてお伝えいたします。
現状をお伝えする前に、
まずは、一般財団法人沖縄観光コンベンションビューローが、2017年5月23日に作成した「沖縄入域客数の見通し」から沖縄観光を見てみます。
※新型コロナウイルスの影響は、入っておりません。
※2016年度までは実数、2017年度以降は予想値。
![](https://assets.st-note.com/img/1716437581020-YvbFYYy5sQ.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1716442125237-mocgYopnjw.png)
○これを制作した2017年度は、新型コロナの影響もなく、順調な観光客の増加が予想されておりました。実際に2017年度は予想を上回る数字となり、2018年度には1,000万人の観光客を迎えました。
○2018年度と2030年度を比較すると、下記の通り大幅な予想増でした。
![](https://assets.st-note.com/img/1716522612399-ZUjZTkdiQU.png)
注目点
①2018年度から2030年度にかけ、外国客が303.5%増加予想。
②2030年度には、国内客と外国客が「同数」となる871万人づつを予想。
棒グラフを見て頂くと、外国客の濃い青色が伸び2030年度に水色と同数に到達。
外国客の成長が、観光客数全体を押し上げているのがわかります。
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次に、新型コロナを加味し修正した資料(独自)がこちらです。
※2017年から2024年度までを修正。
※新型コロナによる影響から5年間のズレが発生。
(修正前2020年と修正後2025年度が同数)
![](https://assets.st-note.com/img/1716443738344-Oo8FKQvXRF.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1716447902278-5FrkMmHi7p.png?width=1200)
【注目ポイント:色別】
🟦2023年度の国内客:720万人
キャンペーン等により過去最高となる。
2024年度は、キャンペーン終了及び海外旅行への動きなどで減少予想。
🟩2023年度の外国客:130万人
2018年度比では43.4%
2014年及び2015年度並みにしか戻っていない。
🟧2024年度の外国客:304万人
(期待を込め)2018年度並になると予想。
🟨2023年度の観光客(国内+外国):850万人
外国客の回復が遅れ、2015〜2016年度並みにしか戻っていない。
2024年度は、外国人客の戻りが重要となる。
さて、観光客数は上記の通り回復途中なのですが、大きく増えたものがあります。
「宿泊施設」です。
沖縄県文化観光スポーツ部観光政策課「宿泊施設実態調査(令和4年度分)」より2023年度観光客数850万人と同数だった2016年度(877万人)を比べてみます。
![](https://assets.st-note.com/img/1716521910531-JdnWWTedja.png?width=1200)
https://www.pref.okinawa.jp/shigoto/kankotokusan/1011671/1011816/1003416/1026290.html
宿泊施設の軒数が201.9%、
客室数及び収容人数に関しては、約1.5倍となっております。
2024年現在は、さらに増加しております。
現状を一言で表すと
「観光客数は回復途中だが、宿泊施設の数は増加し続けている」
その上で、注視している点は2点。
①観光客数が2018年度並みに、まずは戻る時期。
②計画の動きに入っていく時期。
この課題をクリアーするには、空港の受け入れ態勢が重要なポイントです。
離島県である沖縄は、飛行機での移動が主な手段です。
その為、空港の受入れ態勢と航空施策は、沖縄観光の回復・成長に直結します。
さて、宿泊施設の数は、観光客数の増加を見越して投資が行われてきました。
現在は回復途中であり、もう少しだけ我慢の状況が続くと思われます。
しかしながら、
宿泊施設の増加は、沖縄観光における「伸び代」です。
私自身はその可能性を大きく実感しています。
そして、弊社がある沖縄北部の滞在を延ばすことは、
この地域だけに留まらず、沖縄全体の観光収入増に大きく貢献します。
その可能性をより具体化する為、
弊社もリエッタ中山を始め、新たに2つの宿泊施設の運営も開始しました。
これからも、コツコツ頑張っていきます。
さて、今後は沖縄県内のホテル3,681軒について下記の様な分析もお届けします。
・ホテルの規模別
・タイプ別(リゾート・ビジネス・コンドミニアム ・民宿他)
・料金別(一人単価・一室単価、格安から高単価まで)
・地域やエリア別(那覇地区・北谷・恩納村・北部、西海岸・東海岸など)
・客層(ファミリー・修学旅行・ビジネス・スポーツ・大学生・インバウンド他)
・シーズン別
・国内・海外・県内
・台風発生時の高稼働になる地域・キャンセルが発生する地域 などなど
様々な角度からみることで、本土と沖縄の観光動向の違い、沖縄県内ホテルでも全く異なる動き、更には変わりゆく観光の方向性が見えてきます。
お楽しみに。