参考データーがどこにもない!?リエッタ中山の誕生に向け、同じイメージを持った方々に助けれた話。
本日は、2015年頃、リエッタ中山の計画が始まった頃のお話です。
当時の沖縄観光は、大雑把に以下の通り。
国内客・・・集客する為に競争激化。
海外客(インバウンド)・・・どんどん伸びていくのを実感。団体から個人への移り変わりも早く、客層は5名〜10名程の小グループ。
国内客はもとより海外客を集客する為、北部における宿泊施設の必要性を大きく感じ、ホテル計画を本格化させて行きます。
さて、そのホテル計画ですが、グループに対応できる最大10名まで泊まれるお部屋、これまでにないホテルとコンドミニアムの間に位置するホテル計画(現リエッタ中山)を金融機関に持ち込んだのです。
さて、私も金融機関出身なので、その案件の難しさは承知しておりました。
当時、ホテルの部屋タイプは、シングル・ツインが主流、フォースのお部屋も珍しい頃でした。
そのような中、金融機関から資料を求められます。
「沖縄県内に5名〜10名程のグループが泊まっている、もしくは来ているというデーター」
※フルーツランドの駐車台数や入園者数などの自社データーは使用できない。
※海外のデーターも使用不可。
ちなみに、ホテルにおいては、家族やグループで宿泊しても複数の部屋に分かれる為、データーは取れません。
沖縄県をはじめ様々な場所を探しましたが、データーはありませんでした。
困り果てた時、ある方の顔が思い浮かびました。
当時OTSレンタカーの代表取締役だった中村靖さんです。
(沖縄拳法空手の兄弟子でもあります)
早速、内容を伝えました。
「私達が考える沖縄観光の問題点は、北部における宿泊施設の不足です。
だからホテル事業に進みたいと思います。
沖縄観光は、団体から個人へと大きく転換し、今後は海外客も大きな柱となっていきます。
必然的にホテルもこれまでと異なるものになっていくと思います。
私達は、小グループが泊まれるホテルを目指したいと思います。」
中村靖さんの意見は、私達の見立てと同様でした。
そして、すでにOTSレンタカーは、具体的な取り組みを行なっていたのです。
詳細は以下に要約します。
国内だけのレンタカー市場だと、競争が激しくなっている。
増加しているインバウンドの取り組みが重要。
↓
アジアのインバウンドは、家族単位のグループが主流。
↓
それを取込む為に、「レンタカー所有台数」及び「タイプ」を大きく変更。
注意:数はイメージです。
①400台所有していたレンタカーを200台に減車。
②さらに、200台の内、100台を大型車両に変更。
↓
結果
収益は「4倍」
つまり、インバウンドへの特化による他社との差別化で、(台数は減車しても)収益を上げていたのです。
次の質問を投げました。
「1台の平均搭乗者数を教えて下さい」
答えは「3,2名」でした。
あれ?と首を傾げました。
この数字であれば、4人乗りの乗用車でも構いません。
私が思っていた数字と乖離しております。
その疑問は、レンタカーの受渡しを行なっている現場で解けました。
1グループが借りるレンタカーの数は、「2台」だったです。
1台目は主に荷物を乗せ、2台目に家族が乗車。
(ちなみに2台とも大型車両)
早速、金融機関の担当者様にもその現場を見ていただき、「沖縄県内に5名〜10名程のグループが泊まっている、もしくは来ているというデーター」の一つとして確認していただきました。
観光業は驚くべきスピードで変化しております。
その変化がどうなるのか誰もわからない、もちろんデーターもありません。
その中でできることは、イメージです。
同じイメージを共有できる方々と出会うことでリエッタ中山は誕生しました。
ご協力頂きました皆様に感謝いたします。