刑事被告人のすゝめ#003

留置場の生活について。


今回は警察署の中の留置場のあれこれに
ついて書いていきます🙋

地域や留置場の規模によっても異なるものの、
基本的な収容者の処遇は、法律的には

刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律

という法律の下で運営されています。
しかしながら先述したように、例えば
首都圏に比べて地方の方が緩かったり、
留置場の収容人数によっても処遇が変わる
ことが多かったりもします。

さて、留置場に入った人はどのような
生活を送るのか🤔

朝はだいたい7時頃に起床します。
朝起きるとまず布団を急いで畳み、
洗面をして、朝食を食べてから点呼となります。
そこから先は自由時間となり、各々読書をしたり
筋トレをしたり、手紙を書いたり、
取り調べを受けたりします。
取り調べは基本的には9時以降からです。
ただ、気をつけなければいけないのは
検察庁や裁判所に出頭して取り調べ等を
受ける場合です。東京でいえば、だいたい
朝食を食べてすぐに居室から出されて、
その日一緒に行く人達と数珠つなぎになって
みんなでバスに乗って検察庁(裁判所)に
向かいます。これを行きしなは押送(おうそう)
帰りは逆走と呼ばれています。
足が悪かったり、問題行動をとる人は
個別押送となりますが、たいていは集団です。
 朝、出発してから帰ってくるまで、
なんと8時間はかかります、、、
その間、直角の木製の硬い椅子しかない待合室
でひたすら待つことになり、食事の際は
【片手錠】と呼ばれる形で手錠が片方だけ
外されて食事を摂るのですが、食べにくい、、、
これは割と精神的にこたえる苦行です、、。
私は一度目の押送で懲りてたので、夜に処方される
睡眠薬を隠し持っておいて、朝出発する前に
飲んで気づけば帰って来ているという
離れ業をやっていましたが、バレればそれはもう
とんでもなく怒られるのでオススメはしません。
ちなみに、検察庁(裁判所)へ出頭の日は
終日不在となるので、面会は出来ません。
なので、折角面会しようと思って出向いても
会えない😭ということが起こるまえに、
弁護人に次回の押送はいつになるのか確認を
しておくのがベターです。

話は戻ります。
お昼まで各々の時間を過ごしたら、次は昼食。

留置場では【自弁】といって、食料などを、
支給される食事とは別に買うことができます。
主に自弁で購入できるものは、、

  1. 便せん

  2. 封筒

  3. 切手

  4. 食品(昼食のみ)

  5. 洗面用具

  6. 洗濯用洗剤(警察署による)

ぐらいでしょうか。
本や衣類などは中で買うことは出来ないので
外部の方に差しいれてもらうしかありません。

そして、昼食が終わればまた自由時間です。
警察署にもよりますがだいたいお昼過ぎに
掃除の時間があったりして、掃除機や
トイレ用のブラシなどを貸してくれます。
あとは午前と同じ、、各々本を読んだり
手紙を書いたり、筋トレをしたり、、
ちなみに、留置場には文机がないので
地べたに寝そべって手紙を書くのですが
死ぬほど書きにくいです。

取り調べはだいたい5時か6時ぐらいには
終わるようになっているので、それ以降は
なんともまったりとした時間が流れます。
夜になると筆記具等が回収されて、洗面をして、
就寝準備をして、点呼(人員点検)を受けて、
21時に消灯、就寝という流れになります。

かなりざっくりと書きましたが、
留置場の1日の流れはこんな感じです。

留置場に関するよくある質問🙋

🤔、留置場に差し入れ出来るものは?
🙋、書籍、切手等の郵券類、現金、便せん、
  封筒(二重封筒は🙅)、
  衣類etc、、、という感じです。
  ※ただし衣類はヒモがついていないもの
   (ヒモがついていれば外して送る)
  フードがついてるもの、金属等の装飾が
  施されているもの、伸びる素材のもの
  (ヒートテックなど)は全て入りません。
  
🤔、面会できる時間と人数は?
🙋、面会は本人が在所していれば執務時間内に
  面会することが出来ます。
  基本的には9時〜夕方4時半頃です。
  面会時間はおよそ30分、混み合っていれば
  20分に短縮されることもありますので注意⚠
  面会可能人数は一度に3人まで可です。
  面会の際は、身分証の提示を求められますので
  必ず身分証を携帯しておきましょう。
 (生後間もない赤ちゃんでも身分証は必要です)
  ※被疑者が接見禁止処分を受けている場合は
  基本的には弁護人以外との面会は許されて
  いないので、まず弁護人に接見禁止処分が
  ついているかどうか確認して下さい。
  なお、面会は一日一組までなので相手方に
  ◯月◯日に面会に行く、予め伝えておくのが
  ベターです。
  

次は取り調べの様子について書きます💁

  



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