色表現と影響力
写真における表現方法の中で悩ましいのが「写真の色表現」ではないでしょうか
確かに構図や設定、被写体や天候は「写真を撮る」ためには必要な要素
ただそれは撮り手にとって必要であって、見てる側からするとさほど重要視されることは少ないことのほうが多い
それとは別に「写真の色」は見てる側に「楽しい」「悲しい」「寂しい」「怖い」という自分が意図していない感情を与えてしまう
ましてや、撮り手の人柄も勝手に想像されてしまう
それこそが写真を構成している「色」の効果だと感じている
一時期、淡い写真のレタッチにハマっていた時に「○○さんは優しい人柄が写真からにじみ出てます」とフォロワーさんから言われて驚きました
「相手に失礼がないように、物事が円滑に進むように」
そうやって考えながら日々仕事している自分からすると、その方が汲み取った印象は私の一部であって全部ではないということになる
それだけ「写真における色」は重要な要素で、自分の写真につまらなさを感じていた理由が「色」だったのだと気づきました
正直にいうと、現実世界の色で好きなのは「日没前から日没後」の間くらい
桜や新緑、紅葉や雪景色
確かに綺麗だなと思う感動しない
夜景も綺麗だなと思うが、1分後には帰りたくなる
そんな私でも写真を見てると感動するし何度も見返してしまう
だから最近では自分の好きな色をどうやって出せるか勉強しています
色を使って何かを伝えられたら素敵だなと
ただ、写真を撮らない方からすると私の写真が「現実の景色」なのでと勘違いすることもあるでしょう
だからこそSNSに投稿する際は
写真を編集しています
色味は現実世界とは異なります
その一言を添えるようにしている
表現の自由という言葉をよく耳にします
自由という言葉は「何をやってもいい」と捉えてしまいがちですが
自由=責任がついてきます
否定的な人のほうが大半でしょう
批判的なこと言ってくる方もいるでしょう
それでも色の表現は自分にとって重要だからこそ
自分の色を探したくなるのだと思います
「現実世界は全て同じに見えるからこそ、写真の中では別世界を求めたい」
読んでいただきありがとうございました