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2日目〜北海道ツーリング2022
俺は北海道を少し甘く見ていたのかもしれない
十勝岳の朝焼けを眺めながら朝一番に感じた正直な感想だ。
北海道が内地よりも涼しい(場合によっては寒い)ことは十分理解していたつもりだった。
寝具として北海道と内地の春秋用としては、
イスカのチロルK(いまだとチロルXか)
イスカのゴアテックスシュラフカバー
Sea to summitのサーモライトリアクター
xpedのdownmat hl winter m
を組み合わせている。
大抵はコレで問題ないはずなのだが…。
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今年は暑さと蒸れ対策のためにテントのインナーをフルメッシュにしてきたのが災いしたのか、内地の猛暑に慣らされた身体にはやたらと寒く感じられた。
危うく初日から風邪をひきかける羽目になったのだが、某感染症に間違われたり、行動制限を課されたりするのは勘弁してほしい。
2日目のルート
8月16日は天気予報が天気予報が絶望的な予報を出していた。
この日8月15日も午後から崩れ始める予報が出ていて、前もって予約していたキャンプ場へ雨に降られる前に到着したいとは考えていた。
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とりあえず望岳台にでも
野営道具一式をゆるゆると撤収したあとは、十勝スカイライン沿いにある望岳台をまずは目指す。
前回来た時は曇っていたのだが、今回はよく晴れて遠くまで見渡せた。
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ずっとこの空模様ならいいのになと思いながら、山を降りて旭川方面へ向かうことにした。
ケンとメリーの木、ぜるぶの丘
今さら説明しなくてもいいくらいのメジャーどころに寄り道をしつつ、旭川空港方面というか、東川町の道の駅を目指して移動する。
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寄り道をしているのは、雨を気にしながらもキャンプ場のチェックイン時間までだいぶ余裕があるから。雨を避けたいからと急いでも受け付けてもらえないなら急ぐ意味なんかない。
天人峡というディストピア
大雪山の麓に「天人峡」と呼ばれる場所がある。
名前からすると何やら素敵なところを想像したくなる。時間もまだ余裕があるので寄り道してみることにした。
東川町から旭岳方面に走ること30分。
天人峡に到着した…が。
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まず目につくのは閉館した旅館の廃墟。
天人のいる素晴らしいところではなく、儚い人の夢が崩れ去るディストピアではないか。
駐車場から坂を登ること800m。
この地の名瀑・羽衣の滝に続く道が現れる。
まぁ天人天女といえば羽衣。でもたしかそれって三保の松原じゃなかったか?
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遊歩道は片道500m。往復だと1kmだ。駐車場からだと2.6km。トレッキングだと思って歩けばよいのだが、ここは北海道。山で怖いものといえばヒグマだ。
ある日森の中、熊さんに出会った♫
いやいや…洒落にもならんよ。
遭遇すると困るので適当に音を出しながら黙々と歩く。熊よけの鈴でも持ってくるんだった。
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幸い、熊には遭遇せず、他の人も居なかったので羽衣の滝と渓谷を堪能できた。
後日、天人峡がディストピアだとニュースで取り上げられていたが、この有様では致し方無いと思う。
チョボチナイゲートを視察
北海道の中でも年間を通してたったひと月しか走れない道があるらしい。
それがチョボチナイゲートの先にあるそうだ。
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ダメ元で見に来たがやはり閉鎖されている。
この先に景色の良い道があるらしいが、ゲート解放期間中に北海道に来るのはなかなか難しそうだ。
連泊できますか?
空模様がだんだんと怪しさを増す中、野営地である「まあぶオートキャンプ場」に到着した。
ここは道の駅にも近いほか、徒歩圏内に温泉とサウナがある。去年利用してリサーチ済みだ。
明日は降水確率100%なうえ、結構降ると予想されている。日程に余裕がなければ強行軍にするところだが、元々1日前倒しで北海道に来ているので、プラマイゼロということにしておこう。
そういうわけで受付で連泊可能か尋ねてみる。
問題ない旨の回答が得られたので、早速設営に入る。すでに雨の匂いが漂い始めているので、しっかりとした設営をしなければならない。
万全の対策で雨に対抗
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大雨対策として、
耐水圧の高いタープ
オールウェザーブランケット
でテントと荷物を防御する。
いくらエアライズといえど中に浸水されては困るので、タープなどでしっかりと対策をする。
タープ脇からの吹込み対策にオールウェザーブランケットを使用して壁にする。どちらもテントより耐水圧が高いので問題はないだろう。
もちろんバイクにもカバーを掛ける。
ハーフカバーで申し訳ないが、掛けないよりはマシだ。
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暇なので少し遊びを
設営が終わったあたりでポツポツと降ってきた。
もう移動する気もないが、時間は15時とまだまだ早い。
暇なので今回の旅用に持ってきたスモーカーで遊んでみよう。
使う道具はテンマクデザインの香箱。折り畳めるスモーカーで、ソロ用には丁度よい。
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ウッドチップは自宅で何度か練習したのだが、スモークウッドは今回が初。
どの程度温度が上がるかわからなかったので、加熱しなくても食べられるものを選んだ。
作業としてはスモークウッドにしっかりと火をつけ、自分が煙たくない場所に置いておくだけ。
時間に余裕がないとできない遊びだ。
待ち時間に地物野菜で小腹を
スモークウッドが燃え尽きるまで待っていると小腹が空きすぎるので、チェックイン前に道の駅で買っておいた地物野菜を適当に調理する。
まずは米ナス。
品種名がカッコいいが、なかなか立派でずしりと重い。
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スライスして鉄板で焼いてもいいのだが、どうしても水分が失われてしまう。そこでホットサンドメーカーの出番だ。
挟んで火にかけて適当にひっくり返し続ける。
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多少嵩張るが割と色々と使える道具だ。
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うまく焼き上がったので、適当に味付けをして頂く。旨いっ。皮を剥くなり筋目を入れたほうが食感はいいのかもしれないが、面倒くさい。
おつぎはじゃがいも。こちらも品種名がなんとも。
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蒸し器は持ってきてないのでクッカーに水を張って塩を入れて茹でる。一応芽は取ったつもりだが、腹を壊すのは自分だけなので適当で。
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味付けは5月のSSTRの時に能登で調達した「いしり」。所謂魚醤だ。普通の醤油より癖と塩味がキツイのだが、なかなか合う。
バターがないのは残念だが、買っても保冷し続けられないので致し方無い。
燻製の出来上がりは?
夕暮れが近づく頃、スモークウッドの火が消えてきた。
スモーカーの蓋を開けてみると…。
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少しナッツの色の付き方が甘い気もするが、ソーセージにはきちんと色がついているようだ。
(後日お腹を壊さなかったので問題はなかったようだ)
スモークウッドにヒッコリーを使ったので香りは控えめだが、これはこれで良い。
さてサウナへ
雨がそこそこ降ってきてはいたが、徒歩で温泉に向かった。
まあぶオートキャンプ場の隣接施設である、「アグリ工房まあぶ」には飲食施設と入浴施設がある。
キャンプ場利用者は250円で入浴できる。
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ここも天然温泉なうえに、水風呂は地下水掛け流しだ。(飲用の冷水も地下水流しっぱなし)
去年利用した際は水風呂で足が冷え過ぎた気がしたのだが、今年は自分の耐性がついたのかそこまで冷えすぎることはなかった。
とはいえ相当に冷たいので、サウナで火照った身体を一気に冷やしてくれることは間違いない。
キャンプしつつ整いたい方にはかなりオススメな場所だと思う。
明日は雨で足止め
明日はこのまま雨が続く予報だ。
連泊の手続きはしてあるので、テントの浸水に注意して雨の日キャンプの経験値でも上げることにしよう。
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![Hirokazu Nishi](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/141642893/profile_c9a988836c580cea6197318a6c6d22a8.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)