リーダーvs上司。日米のマネジメントの違いからみる価値観の違い
英語の勉強ネタを書こうと思い、ネットで見つけられる英語の勉強方法系のツイッターやサイトを漁ってたのですが、一番違和感を感じたのが、
「英語勉強したその先は何があるのか」
に関する議論があまり無い、という事です。
英語はツールです。
スマホみたいな物で、動画を観たり、ゲームしたり友達と喋ったりと、それで「何をやるか」が本来もっと大事な事で、スマホを持つことがゴールではありません。
で、英語で何するかイメージ持たずに試験勉強してどうするの?というのが僕が持った違和感でした。
*頑張って勉強してる人を否定する気はさらさらありません。
でも、「若者よ目標を持て!」とかいうのは無責任な綺麗事なので、英語を使って僕が最近どんな事をしてるのか、少しお伝えしようと思います。
(全く話と関係ないですが、新橋の怪獣酒場で食べたご飯です。国旗がメッッチャ刺さっていたので)
英語の職場で働き、カルチャーを学ぶ
僕が英語の勉強に力を入れまくった理由としては、海外と関わる✨キラキラした仕事がしたいなー、ちょっとはモテたいなー、海外出張とか行きたいなー、という下心全開の純粋な理由でした。
(僕の人生訓:人は純粋な(下)心に従った方が頑張れる💪)
(こういう華々しいパーティをイメージしてました)
数年間の紆余曲折を経て、いまは海外の人とがっつり関わる仕事してます。キラキラはしてないです。あと海外出張も無いです。そんなにモテないです。
(あくまで個人の意見です。泣)
(海外と関わると、必然的に日本の文化専門家、的なポジションになってしまうので、あまり文化を知らないという事がバレないように、色々勉強しました。写真で分かるように「ふぃーるどわーく」なる物もたくさんやりました。侍文化の人気高し。)
でもなんだかんだ、結構楽しいです。
最近、とあるプロジェクトで人生初の部下(!)ができ、しかも気が強くて合理的な生粋のアメリカ人だったのでだいぶ苦労しました。
たぶん、一番大きなすれ違いの原因になったのが、会社という「組織」に対する2人の認識の違いです。
軍隊的「組織」の日本と「個」の集まったアメリカの組織
*これは、社会人になって5年ほど、色んな組織の底辺を渡り歩いてきた僕の感想なので、組織を下から見上げた僕の印象です。たぶん、マネジメントの職についたらまた意見はガラッと変わると思います。
それはさておき。
日本は組織としての「人のまとまり」を大事にし、トップダウンな命令、役職の裁量が大きいイメージです。あと、書類とかメールなど、ひたすら「型」を重視する印象が強いです。
上司からの依頼は基本的に絶対で、断るとか自殺行為じゃん?! みたいな会社もあります。
上に立つ人は「上司」という名前からも分かる通り、上に立って色々命令したりする人… というイメージが強い印象です。
一方、アメリカは色々なバックグラウンドを持った「個人」が集まったチームのリーダーとしての印象が強く、日本ではあまり考えられませんが、「上司と部下」ではなく「あなたと私」という風に、職務上の力関係はあっても人としては対等、という考えがベースにあります。
なので、仮に部下が担当してるプロジェクトがあまり上手くいってなくて、改善案を上司が考え、部下に日本的に「これやっておいてくれる?」と命令寄りの指示をした場合、受けた時のアメリカンな部下はたまったもんじゃありません。特に、パッと見でその施策が自分の専門外で成果に結びつく道のりが見えなかったらなおさらです。
「は?私の自由意志はどうしてくれるの?」
「なぜ私にこの仕事を振ってくるの?」
とばかりに詰め寄ります…
日本的な考えだと「組織」の一員としての理解が先にくるので、
「ああ、この人は立場上私に色々仕事を振ってくれてるんだろうな」
「とりあえず指示の内容はよく分からないけどやってみよう」
となるのですが、アメリカンな価値観の人は違います。あくまで「個人」の考えが先に来るので、
「なぜ(専門家ではない私に)この仕事を振るのか分からない」
「指示の意図に(私が)納得できたら、やる」
という風になり、日本人的マインドだと「なにそれ??」という反応になってしまいます。
ここの歩み寄りは僕もまだ綺麗な結論が出てないので、またどこかでアップデートします。
国際的な会社で働く、という事。
上にあげた例は別にどちらが悪い、良いという訳ではなく、お互い外国人と働く、という選択をした以上、相手の思考回路や常識を理解しよう、という歩み寄りが無いと難しいなぁ、という事です。
よく「日本人 vs 外国人」という縮図になりがちですが、視点を変えると僕ら日本人は海外から来た人にとっては訳わからない外国人です。
相手に「日本のやり方に合わせろ!」というのは簡単で、乱暴な考えです。きちんと英語でコミュニケーションして、相手の文化、常識を知る、それが本当の意味で国際的な働き方なのではないでしょうか。
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