朝顔と弁当と母と私と③〜お弁当づくり無限練習編〜
⚪︎ベトナム🇻🇳行けるのか?
私は、仕事の関係で月曜日からベトナム🇻🇳に出張するのである。仕事の内容は、もちろん詳しくは話せないが、英語での口頭発表がある。(一応研究職っぽいことしている)泣きながらパワポを作って、原稿を読む練習をしている。
英語なんて、高校時代必須だった英検準二級程度ですら落ちてしまった私(ちなみに、一次試験段階で落ちたのは、学年300人中3人で、そのうち2人は不登校。実力で落ちたのは私だけ)
「英語なんて、日本人には必要ないっしょ。ましてや私みたいな馬鹿なんかにゃ^_^」
と、英語の授業中寝ていた学生時代。
そんな自分が英語で世界中の人に向けて発表するとは。因果応報というか。英語は勉強しておいた方が良いよ(笑)
⚪︎「失敗=努力してない、ダメなこと」から、「失敗=貴重なサンプル採集」に切り替え
さて、本題に入ろうか。
前回のあらすじ
「油を引かずに肉焼いて腹を壊した」
さすがに、みんな思ったであろう。
「ネットで調べろよ」
「非常識すぎるだろ」
と。まぁ、これには理由があって、お腹壊そうが、どうせ私のことだし、どうなっても良いかなという、ネットで調べる気すら起きない「やる気のなさ」、子供の頃に一瞬の隙をついてアイロンに腕を突っ込み火傷をして(何しているんだ私)、それがトラウマになった母が熱が出る台所やアイロンの前に一切立たせなかった「経験のなさ」など。
とにかく、料理に関しては0点なのだ。
もちろん、最初は失敗しか起きない。ただ、ここで、私は脳の思考回路を変えることから始めた。
皆さんは、失敗=マイナスイメージの人が大半かと思う。怒られる。自分の評価が下がる。周りに迷惑をかける。気持ちが落ち込む。まぁ、できる限り経験したくないよね。失敗なんて。
ただ、ここで、失敗=貴重なサンプル採集と考えることにした。これは私の研究職の経験が活きた。基本的に研究は、新しい技術開発が初めから成功するとは限らないし、改善を繰り返しながら進歩していくのである。
とにかく弁当を作って、味見をして、調理の段階で、どこが悪かったのか振り返ることにした。
例えば、この初期の生姜焼き弁当。トマトやほうれん草の和え物の水分量が多かったので、次からは、キッチンペーパーなどで水分をできる限り拭き取ることにした。また、ほうれん草にチーズは、その場で食べるなら良いが、弁当だと非常に危ない香りがするので(笑)水分を適量に保てる胡麻和えにするなど、弁当に合わせて調整をした。
生姜焼きも、焼く前に生姜とニンニクで揉む事で、美味しくできるように改良をした。
とにかく、美味しくても美味しくなくても一喜一憂せず、サンプル採集を行った。
⚪︎『やればできる』は、言い換えれば『やらないとできない』
よく、私のTwitter(X)のコメント欄や、私の弁当の記事のネットニュースには、
「これぐらい、やればできる」
「男性が弁当作るのが珍しくて、もてはやされているだけで、誰でも作れる」
みたいなコメントが書かれていて、嫌味でもなんでもなしに、まぁ、その通りだなぁ…。と思ってしまうが、言っちゃえば、
そりゃ、ほとんどの人がやればできるけど、やらないからできないんだよ。
もっと辛辣なことを言っちゃうと、学校や塾の三者面談とかで、全然やる気のない子どもの横で、うちの子やればできるんですよ〜。と、自分の子を褒める親と同じ。特に弁当づくりなんて、大半の人がやればできるし、やらないとできない。
ただ、たった数回の失敗や、仕事で忙しいなど理由に、挫けてやらなくなっちゃうだけで。
お弁当づくりに関しては、下手くそでもなんでも、経験積まないといけない。
頭で分かっていても、手が動かない。美味しくなくても、仕事忙しくても、時間なくても、とにかく台所に立つしかない。これしか上達の道はないのだ。
己の弱さや不甲斐なさにどれだけ打ちのめされようと 心を燃やせ
心の中の煉獄さんに励ましてもらいながら、頑張ったよ〜ホント😂
⚪︎最優先事項は、『自分が楽しい』か
私は、『自分が楽しい』を最優先事項にもってきた。具体的には、
⚪︎冷蔵庫開けるまで何作るか考えない
⚪︎量なんて一々測らない
⚪︎自分が作りたいものを作る
これを最初の方は徹底した。とにかく楽しく台所に立つ数を増やして、サンプルを採集することを最優先にした。
半年経ち、秋ごろになると、弁当に少し変化があらわれてきた。
⚪︎そして、あの人が登場
ここまで、めちゃくちゃ偉そうなこと書いたが、実は、この段階ではまだまだ弁当づくりは恥ずかしいレベル(今もだが笑)
やはり、1人で弁当づくりをするのには限界がある。『型』を覚えないといけない。そこで、昨年の11月に実家に帰り、ある人物に会ってきた。
母に(次回に続く)