自分が強みだと思ってるものは本当に強みなのか?という話
キャリアコンサルタントって資格(そうなんですよ。コレ、国家資格)を持っているもんだから…ウチの社員にキャリア面談やってくれない?とか、今 再就職を考えてるんだけど相談いい?ってご依頼が来ます。
もちろん仕事としてご依頼いただくわけで、↑あんなにライトな感じの依頼じゃなくて(笑)、ちゃんと依頼風ですよ。
ご依頼いただいた仕事が終わる前には、ご本人にはフィードバックをして、発注してくださった方には報告書を作成するし、請求書だってバッチリ発行させていただく。仕事として受注してるからね。
え?それっておいくらくらいなの?って質問はここでは答えないけど w
お話を聴きながら気にしていること
キャリア面談だったり、転職を考えている方の話を聴く時にボクなりに気をつけていることは
この方が心の底からやりたいことはなんだろう?
とか
この方がご自分の中で昇華しているやり切った感ってなんだろう?
…みたいなことは気に留めながら話を聴いていたりする。
この方なりのコダワリは何かな?…とかこの人が動けない原因は何かな?…も同じように気にしてると思う。
キャリアコンサルタントの数だけ気にしてることも違うだろうからコレが正解です!とか言うつもりは全くなくて、逆に大御所のような方から「あなたズレてますよ」と言われたらグウの音も出ないけどね。
あ、誤解をされそうなので予めお伝えするんですが、キャリアコンサルタントは絶対的な正解を伝えたりする人じゃ無いです。いわゆる壁打ちの相手だと思ってくれるとありがたくて。
色んな角度から話を伺って、全体最適(部分最適じゃなく)を提示する…程度の人です。
え?そんな程度のことにお金払うの?…と思われる方もいるかもしれないので、実際にキャリアコンサルティングを受けた方の投稿を貼っておきます。
読んでみるとへぇ〜!となるかも。よろしければ。
1人で考えて1人で結論を出す…。それができたら最強なんだろうけど。
それができる人ばかりじゃないし、それができる案件や状況ばかりでもないでしょ?
少なくとも生きてきた部分だけでしかボクらは経験積んでないわけだから、未体験だったりとか考えなきゃいけないことが諸々ある…って場合は壁打ち相手がいるのがありがたい。実はボクも救われてきたしね。
ボクの強みは…って話を聴く時
キャリア面談でも、働いた経験の無い学生の就職活動向け面談でも強みってワードはパワーワードだったりする。良くも悪くも強みと言う言葉そのものに力があって、そこに囚われている人も多い。
まぁ、多くの企業の面接で
あなたの強みはなんですか?
…みたいな設問が使われていて、そこから掘り下げる質問や具体的なプレゼンテーションになっていくのも事実なので、やっぱりこの強みって言葉そのものにパワーがあるんだと思う。
「ボクの強みは…」って立板に水くらいにスラスラ話せる人もいるし、全く逆で「私って強みが無いんです。どうしたらいいですか?」…みたいな人もね。やっぱりいて。
これだって一種の囚われと言うか、強みって言葉の功罪なんじゃないかと思っている。
まぁ、キャリア面談を実施する側、お話を聴く側としても、面談にやってきてくれた目の前の方の強みがどんなところにあるのか?は確かに気になる。本当に気になるんですよ。
もう少し丁寧に言うと、
・その強みはどんな環境下で発揮されてるんだろう?
・どんなチーム構成で発揮されているんだろう?
・他のチームに異動したり、メンバーを組み換えても同じ強み発揮できる?
…なんてことが気になってしまうんです。※あ、もちろんそんなこと気にしない…ってキャリコンもいるよね。まぁ、それはそれってことで多様性。
喩えて言うと、プロアスリートかな? プロ野球やプロサッカーの選手が球団を移籍した後も質の高いパフォーマンスをする場合もあるし、ガタガタに崩れちゃう場合もあるし、はたまた前以上に大活躍…ってこともある。
それと同じなんじゃないかと思う。
つまりどう言うこと?
強みってヤツは一度、引きで眺めてみたほうがいいよね…って提案です。
つまり何が言いたいかと言うと、強みは相対的なものってこと。絶海の孤島で一人きりなら何が強みなのか…なんて関係ないよね? そんな状況、なかなか無いけど、もしその状況だったら1人でなんでもやらなきゃいけない。
魚を食べるのは嫌いで…とか、力仕事はちょっと…なんて言ってても仕方ないし、やらなきゃ今すぐ飢え死にだよ。
強みを気にしなきゃいけないって時点で、ボクもあなたも、そして面談に来てる人も社会的動物ってことになる。
だから、今ここで話題になっているあなたの強みが
自分で言ってるだけの強みなのか?
その会社や組織の中で活かされている強みなのか?
世間様に照らしてみても変わらず強みなのか?
はやっぱり気になる。
そんな視点で考えてみると、自分の強みを証言してくれる人の幅がたくさんあったほうがいいって結論になると思う。
同じ部署の仲のいい人間から言われたのか?
お世話になってる年上の社外の方から言われたのか?
上司との1on1で言われたのか?
メンターのような立ち位置の方から言われたのか?
そんな訳だから、転職しようとか、これから長いキャリアを歩いていく上で自分の強みを見つけたいって人は、日ごろから関わる人間の幅を広くしておいたほうがいいんじゃないかな?と思った次第。
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