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あっくんが生まれて変わった「仕事をする」理由

ぐずり始めたあっくんを抱っこしてあげるとピタっと収まる瞬間、あっくんに転がされているなぁと思いつつも、最高に幸せを感じる時間の一つです。

あっくんがママとパパのところに来てくれてから、モノの感じ方が変わったと思うときが、数多くあります。その一つが「仕事をすること」の意味についてです。当たり前のようでいて、実は人によってそれぞれ違うその意味を、改めて言葉にしてみようと思います。

何のために仕事をするのか改めて考えてみる

当たり前のこととして、仕事をすることの目的の一つは、「お金を稼ぐこと」だと思います。これは議論の余地なく、人間として生きていく上で欠かせない要素ですが、「お金を稼ぐこと」と「仕事をすること」は似ているようでいて、大きく異なることだと個人的には考えています。

お金を稼ぐことの目的は、ママとあっくんと一緒に豊かな時間を過ごすこと、将来あっくんが何かにチャレンジしたくなったとき不自由なくサポートできること、僕にとってはこんな感じだと思います。

けれど、起業という仕事の仕方を選択したからには、今までのビジネスの在り方に何か大きな疑問があったり、今の社会への怒りがあったからこそなのですが、その心の在り方に、あっくんが二人の間に来てくれた時から、大きな変化があったように思います。

あっくん前:「こうあるべき」から始まった起業

突然起業に至った、というよりは、起業する数年前から自分の中でくすぶっていたものがあって、その想いが積もりに積もって起業することになったのですが、自分を掻き立てきた想いは実に様々です。「チャレンジがしづらい日本の社会構造」「ヒトの分断を課金装置にするメディア」「自然環境を度外視した資本主義の在り方」といったように「『あるべき社会の姿』に対して大きくねじ曲がった現実社会と、それを見て見ぬふりする権威に対する怒り」が根底にあったような気がします。例えていうと、怒りの炎で「あるべきでないモノ」をどんどんと焼き尽くしていくイメージです。

そういった負の感情だけではなく、「故郷の湘南で好きなことを仕事にしたい」というプラスの面も大きくあったのは確かですが、それだけでは居心地の良い仕事環境を飛び出していくほどの熱量は無かったように思います。

(起業に至った想いの詳細については、神奈川県のビジネスコンテストに採択された際の以下のインタビューを読んでいただければと思います)

いま:あっくんの未来のために自分は何ができるか

あっくんが生まれてからは、あまり「こうあるべき」が気にならなくなったのが不思議です。結果として、あっくんの生まれる前と、生まれた後で仕事としてやる内容自体に大きく変わりはないのですが、「あっくんが大きくなったときに、あっくんらしく、のびのびと生きられる社会であってほしい」「そのために自分の仕事を通じて少しでも影響を与えられることは何だろう」そんなことを、あっくんを抱っこしながら、日々、思うようになりました。

ビジネスパーソンとして良いのか悪いのか分かりませんが、燃え広がる勢いで障害をどんどんブチ壊していくような火炎の様なエネルギーが、一定の揺らぎの中で、同じ波長を持つ心地よさを集めて、大きなうねりに変えていくようなエネルギーに変わったようなイメージです。

子供の成長をとなりで見守るという異次元のしあわせ

自分がそもそも、子供向けのバスケ教室や運動教室をやったりと、無類の子供好きだということもあるのかもしませんが、我が子が毎日泣いて笑って成長していく姿を毎日見られることの喜びが、正直言ってここまで大きなものだとは思っていませんでした。これは言いすぎても言いすぎることはありません。

どんなに仕事がうまくいかなくても、疲れていても、そっと、あっくんを抱っこした時に笑い返してもらえると、なんだか全てが報われたような気がしますし、あっくんが病院から退院して初めて抱っこした時は、今まで感じたことのない幸せな気持ちに涙が出てしまいました。

お風呂に入れるのに失敗して苦しそうに大泣きしているあっくんを見て自分を責める気持ちになったり、ママが留守の時に泣き止んでくれないあっくんとにらめっこして途方に暮れたり、楽しいことだけでなく、苦労をすることも、もちろんあります。けれど、ママと一緒にどうやったらあっくんが笑顔でいられるか、あれこれ話し合いながら過ごす毎日を「やりがい・いきがい」というのだなと思います。

今から、一緒に話したり遊んだりできる日を楽しみにしつつも、こんなにどっぷり甘えてもらえる時間も限られていると考えると少し寂しくなったり。今しかない幸せな感情の揺らぎを、思いっきり楽しみながら、丁寧に毎日を過ごしていきたいと思っています。

#共働き #子育て #育児 #起業 #仕事

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