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プロサッカー選手引退


YouTubeの音声だけでは無く、せっかくなのでnoteにも残しておきます。

AIが文字起こしをしてくれました。
凄い時代ですね笑


伝えられた日〜リリースまで

伝えられたのは、公式のリリースの1週間ぐらい前ですかね。チームから来季についての話がありました。
来年もやる気はめちゃくちゃあったんですよね。このオフシーズンに何を鍛えようかなとか。もう一回ラスト勝負しようかなって、思ってたんです。

ただ、契約満了って言われた時に少し安堵した気持ちも生まれて来ました。戦いの日々から離れられるんだと。

サッカーがやりたい自分と、一線を引くことに安堵してる自分がいて、どっちの気持ちが本当なんだろうと。すごい矛盾してる中でリリースの日を迎えたんですね。

リリースまでに決められた事は、自分の足でお金を貰う事には区切りをつけること。新しいチームに行きゼロから関係性を築き、チームに最大限尽くしていく。
そのパワーは自分の中からもう湧いてこない事はわかりました。

なので、プロサッカー選手引退という少しややこしい表現になってしまいましたが、こういう形にさせてもらいました笑。
今の時代、サッカーへの関わり方は色々ありますよね。

リリースの数日前にチームメイトには伝えました。

最終戦の1つ前、横浜FCとのアウェーゲームに帯同して、仲のいいメンバーには直接言おうと思ったんですけど。メンバーに入れなかったので横浜FC戦の後に。勝って嬉しいところだったと思うんですけど、何人かには個人的にLINEをさせてもらって。
ちょっとドギマギさせてしまったかなと思ったんですけど、そんな感じでしたね。


「俺たちは男を磨く為にサッカーを選んだ」

セレモニーで、駒澤大学の秋田浩一先生の「俺たちは男を磨くためにサッカーを選んだ」という言葉に支えられて、ここまでプロサッカー選手を続けてこられたという話をしました。

試合に出ている時はいいんです。
試合に出られない、怪我をした、思うように身体が動かない、戦力外になった。

こんな状況にいる時が多かった自分に、秋田先生の言葉は置かれている状況を「魂磨きの時間」だと解釈させてくれました。

厳しい現実にどんな姿、どんな気持ちで立ち向かう事が男としてカッコいいんだろう?こんな簡単に挫けていいのか?

そんな問いを自身にさせてくれた大切な言葉です。

「君がいてくれてよかった」


もう一つ秋田先生の好きな言葉があって、「君がいてくれて良かった」そう言われるような人間になりなさいっていうことをよく言われてて。

改めて思うのは、試合に出る出ない。どういう立場になっても「君がいてくれて良かった」と、チームを去る時に思われるような人間になりたいなと思ってやってきたなと。

これは自分がそう出来たとか、自分が評価することではないと思います。

ただ、リリースや最終戦のセレモニーの後の皆さんの反応とかを見てると、「ツエーゲンに来てくれてありがとう」、「一緒に戦ってくれてありがとう」など、本当に嬉しい言葉を多くいただけたので、自分がやってきたことや、自分がこうありたいっていう姿を皆さんがしっかり評価してくれたような気がしています。嬉しいかぎりです。

自分はピッチの中での結果っていう意味では、そんなに試合にも出てないし、ミスも多かったし、特段すごい選手でもなかったと思います。

ただ、人間としての、プロサッカー選手としてのあり方っていうのは、自分にとって自信を与えてくれるような大きな成功体験を、この引退セレモニーやこのリリースを通して感じることができました。

この自分のやり方っていうのは、これからもぶらさずにやっていけたらなとは思いますね。


「過去」の評価が「今」の評価
「今」の評価が「未来」の評価

過去の自分が今現在の自分の評価に繋がってると思うんですよね。
これから先の評価は今の自分が作り上げていきます。
驕らずに「君がいてくれて良かった」と言ってもらえるような存在にこれからもなりたいなと思います。

引退リリースからの学び

事前に連絡したりとか、リリースが出て連絡をくれた人とか、そういう人たちと色々連絡を取った訳ですけど、その全ての人に何らかの影響っていうのを僕は受けているという風に感じました。

もちろんその影響の大きさには差はあるけど、何らかの形で今の自分を作り上げてもらっていると。

ということは、自分も出逢った人に何らかの影響を確実に与えているんだなと。

勿論いい影響を与えることもできるし、悪い影響だって与えることができる訳です。

全ての人にとってポジティブな存在っていうのはいないと思うんですけど、出会った人に対していい影響っていうのを与えられる人間になりたいなと。これが引退を通して学んだことです。



今の気持ち、これから先は?



今の気持ちとか次どうするかは気になると思うんですけど、現時点では何も決まってないし、決められてないっていうのが正解なのかな。

今年はですね。運良くシーズン終わるのが早かったので、少し考える時間ていうのが持てるので、じっくり考えていくのがいいのかなと思ってますね。


また練習が再開してるので、毎日普通にサッカーしてますよ。笑
何も変わらず楽しいですね。もういいのかな。なんていう気持ちも終わってから1週間休みだったんで、そんな気持ちになったりもしたんすけど、始まったらやっぱ楽しいなと思いますね。

最終戦終わりから1週間のオフで静岡に行ったり、東京に行ったりとかして、色んな人に会って相談したり、感謝を伝えに行ったりしました。
色々な人がいるし、色々な考えがあるし、色々な世界があると思いました。

だから何をやっても楽しそうだなっていう感じはあります。よく考えるんですけど、最後は直感で決めたいなと思ってます。どっちだよって感じですね。

長谷川健太監督の言葉


引退のリリース前に、エスパルスでお世話になった長谷川健太監督とお話させていただきました。

健太さんは自分の「直感」を信じてると。直感っていうのは大体当たるんだと。「だからお前も最後、次こっちが面白そうだなとか、これがよさそうだなっていうのを直感で決めればいいんじゃないの」って言ってもらえました。

まさにそうだなと。しかも健太さんらしいなって。そういうありがたいお言葉もいただきました。

僕自身も今まで移籍先だったり、チームだったりとか進路だったりとか、考えているような感じもするんですけど、最後は直感で選んでいるなっていうのは実際のとこかなと思うので、その力は信じていきたいなと思います。

とはいえ、時間があるとどうするのかなと色々考えます。感情って、こっちがいいかなとか、次の日になったらあっちがいいかなって揺れ動いたりするもので、凄いお面白いなと思いながら日々過ごしてますね。

どういう決断をするのかっていうのは自分自身も楽しみですね。




最後に

所属させていただいた4つのクラブに心から感謝申し上げます。

清水エスパルス。

サッカー人生で味わった事の無い壁にぶち当たりました。
ガムシャラに頑張っていれば結果がついてきた今までとは違い、何をどう頑張るのか、そんな事を考える時間でした。

何も結果で恩返し出来ていない自分を2度のレンタル移籍を経験させてくれたり、片道にせずチームに呼び戻してくれたり。そんな愛情をかけてくれたチームでもありました。

選手の質、優勝目指して一体感を持って戦った日々は出ていない自分でもワクワクしたし素晴らしい体験でした。

東京ヴェルディ

東京都日野市出身の自分はJリーグ開幕からヴェルディが好きなチームでした。
子供の頃、ヴェルディグラウンドでの練習や、ガラス越しに見える筋トレルームでエアロバイクに乗るプロ選手達を憧れの眼差しで見てきました。

そんな自分がヴェルディに入れた事はとても光栄であり幸せな時間でした。

ここでもチームの勝利に貢献出来なくて悔しい思いは募りましたが、もう一度自信を付ける事が出来ました。

最終戦、バウルさんの怪我で途中出場し、ようやく勝つ瞬間をグラウンドで迎えられると思っていたらラストプレーで同点に追いつかれました。
試合後、悔しくて情けなくてベンチで泣いたのは良い思い出です。笑


ロアッソ熊本。

初めてシーズンを通して試合に出る経験をさせてもらいました。試合にでる責任、喜び、チームを背負う重圧。ピッチ上で得た経験は計り知れないものでした。
試合に出る為の準備、練習以外での振る舞いを学んだ2年間でした。
主税さん、キタジさん、雄太さん、それぞれ違うキャラクターだけど強烈な意志を持つ先輩を見て多くの事を吸収した時間でもありました。

今年のロアッソの躍進はOBとしてとても誇らしかったです!昇格には届きませんでしたが、来季以降もその夢に向かって突き進んで欲しいと願っています。

ツエーゲン金沢。

戦力外から拾ってもらったチーム。チームと共に成長してこれた事を誇りに思います。

練習場もクラブハウスもない。洗濯も自分。試合の用具も自分で運ぶ。ほとんどがバス移動。

でも明るさと前向きな気持ちがいつもあるチームとチームメイトでした。

本当にギリギリの残留もありましたが、それも今では良い思い出です。痺れましたね。

心のチームです。



16年間、
関わってくれた全ての人に伝えたいことはただ一つ


「ありがとう」



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