
2022テーマ〜前のめり〜
「前のめり」
今年のテーマです。
進化、進歩、前進、似たようなニュアンスの言葉は沢山ありますが、響きの良さとグッと身体を前に傾ける自身の姿を想像出来たのでこの言葉になりました。
前のめり。グっと身体を前に傾ける。物事を前向きに取り組む。
何か楽しい事や興味のある話を聞いている時、気になる事が起きた時に、こんな状態になっていると思います。
地面から垂直に立つのではなく、少しだけ前方に角度を付け、進んで行くイメージ。受け身でいるのではなく、自分から。
なぜこのテーマ?
「実行力」を付けたいからです。
昨シーズンは苦しい時期が多く色々と考える事もありました。幸い最低限の結果は得られましたが、降格チームの最終戦セレモニーを見ていると、逆の立場になっていても全くおかしくなかったと感じました。
チームは最後まで手を握り合い、離さずに進んでこれた事を誇りに思っています。個人としても主体的に取り組めたと思いますし、得るものも多くありました。
でも尻に火がつく前にもっとやれた事があったと感じています。もっと早く修正出来ていれば降格争いではなく、昇格を争う様な位置に行けた可能性も十分有りました。僕達は何もしていなかった訳では有りません。でも十分では有りませんでした。
言うは易し行うは難し。
プロ生活の中で、残留争いをしたシーズンは何度かありました。更に言えば毎年苦しい時期は必ず来ます。それを突破するノウハウじゃないけど、経験値は確実に自分の中に溜まっていると思います。
でも毎回その苦しい状況にくると、経験してきた物を出しても改善しない事が多く、どうやったら抜け出せるのかとその度に悩み、苦しみます。
今まで積み上げてきたものは感覚的なもので、実は積み上がって無いのかもしれません。
21シーズン、今までで1番苦しかったです。だからこの経験は絶対糧にしなければいけないし、活かさないといけない。
一人の選手として出来る事は限られますし、小さな力です。でも何もしないよりはマシです。
なので今年は、苦しい状況になる前に手を打とうと考えました。
それは、個々ともっと話し合い、それぞれが頑張れる源を知り、共有しておく事です。
「前のめり」になって、やり切れる状態を常に保てる様に、おっせかいオジさんになりたい。
一人一人の性格、なんでサッカーをしているのか、どんなサッカー選手になっていきたいのか、それを知り、何が彼らのガソリンなのか理解する事が大切だと考えています。
それがチームの力に繋がるし、早く軌道修正する助けになる。成果が出るかわかりませんがやってみる価値はあると思っています。
ピッチ外でも積極的に活動したいと思っています。
プレーに影響が出ない事が条件ですね。
やってみたいで終わりにするのでは無く、やってみる所までは行きたいなと。面倒くさがりな性格の自分が変わるために「前のめり」に動き、助けを受けながら何か変化を起こして行きたいと思います。
ツエーゲンに所属して8年目になりました。
毎年競争と、多少の変化はありながらも心理的に安全な場にいると言えます。
新しい場に行く事によって新たな知見や経験が必ずあります。出会いもあるでしょう。
選手としても、一人の人間としても成長する為に、安全地帯から一歩足を踏み出したいと思います。
ありがとうございました。