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代価と報酬について

先日、名古屋の支部会で代価と報酬について学ぶ機会があった。改めて正確な数字を知ったのだが、カーネルサンダースはフランチャイズの最初の契約を取るまでに1,009回断られて、1,010回目に最初のYESをもらったという。
リンカーンは大統領に選出される前に8回落選したという。
カーネルサンダースは1009回断られたときに、次で契約が取れるとわかっていなかったはず。リンカーンも然り。
その時の彼らの内面の心情について思いを巡らせる。
YESを得るまでの年月は辛く、苦しい日々だったのか? 折れそうな心を気合で繋ぎとめていたのか?

私は、実は逆に明るい未来を信じて、どちらかというと楽しみながら行動していたのではないかと思っている。何故そう思うのかというと、私の実体験がそうだったから。

私は、37歳の時に銀行に行って200万円のローンを組みました。15年間夢見ていた、MBAのスクールに入学すると決断してその授業料を払い込むためでした。私には、10年以内に元が取れるという根拠のない確信(妄想?)があった。授業はアフター5と週末で眠い目をこすりながら。簡単には理解できない科目もあり、でも基本的には新しいことを学ぶのは楽しい時間だったし単位を落とすとか落第する可能性はあったけれど、それよりMBA取得後の明るい未来を考えると勉強に身が入った。
取得後の転職活動も基本楽しんでやっていたし、収入も上がって、10年どころか5年で回収を終えた。
自分自身、悲壮感も苦しさもあまり無くやっていたのだけれど、傍目には大変に見えていたらしく、あとで凄いねよくできたね、という言葉をもらってそうでもないんだけどなと思っていた。

リンカーンは、落選中も、自由で平等で差別もない豊かで明るい民主主義社会の実現を使命感として持っていたのだと勝手に推測するのだけれど、そうであれば、当選するための活動も苦にならなかったはず。当選後の自分が楽しみで仕方なかったはず。そこだけを見ながら活動していたはず。

確かに代価は先払いだし、いつ報酬が得られるのかは、報酬が得られるその時までわからない。でも代価を支払い続けられる人だけが報酬を得られる。
ポイントは、自分の魂が揺り動かされるようなことに向けて代価を払うことだ。そうすれば報酬までの道程は希望に満ちたものになるからだ。

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