2020.5 オンラインでも「高知」でつながる! CLS高知 2020年初鰹編 参加しました(後編)
「CLS高知 2020年初鰹編」の後編になります。前編はこちら。
【パネルディスカッション】 登校できない! 変革を迫られる教育における学校とコミュニティの役割とは
瀬戸 昌宣 (NPO法人SOMA 代表理事)さん、
野崎 浩平(のざたん)(Tosa Educator's Guild founder)さん、
和田 栄治(えいちゃん)(土佐塾中学高等学校 まなび創造室 室長)さん、
横田 めい(めいちゃん)(Tosa Educator's Guildメンバー 現役高校生)
によるパネルディスカッション。
私、学校に通っていた頃から10年くらい経つので今の教育事情知らないことが多くって、その立場からということをご了承ください。このセッションで印象に残ったパワーワードを中心に感じたことを書いてきます。
パワーワード① すでに崩壊していた教育業界 ∑(*゚д゚*)
VUCA の時代で、従来の学校教育は時代にそぐわないものになっています。実際、学校が休校になって「何もできなくなった」子どもが全国でたくさんいるそう。
「先のことはわからない」時代に対応して生きていくために、学校は自分の頭で考えて動く力を持った人材を育てることが必要です。教師は「teacher」ではなく「facilitator」。動くのは学生の方。それを大事にして高知県の「土佐塾中学・高等学校」は2021年から新しい「まなび創造コース」が開設されるそうです。
「教科書インプット」から、「学生が主体的に行動して学ぶ」へ。学校のあり方をシフトしていくこのコースは、内容を聞いてとてもワクワクします。でも、「この学校が特別だからできる」というものではなく、既存の学校教育の法律の中でできること、つまり身につけるべき力とカリキュラムを考え、実践するとどの学校でもできることなのです。
ほとんどの学校教育が昔のままの状態の中、この学校ではどうしてそれができたのでしょう?もともと学校の中には「こういう教育をやりたい」という有志の先生がいたそうで、そこに実行力を持ったお二人の先生が入られたそうです。コミュニティの繋がりもそうだし、先生の視座も超重要なことがわかります。
高知にこういう教育があることに意味があると思うので、移住者とか県外の人ばっかりじゃなくて、高知県の子がこういう教育を受けて育って欲しいなと思います。
パワーワード② 教員ガチャ ∑(*゚д゚*)
学校では、4月に新しい学年になる時に担任の先生がきまります。それは学生と先生との相性とかそういうのではないもので決まるので、双方にとって辛い組み合わせとなることも多々。それを「教員ガチャ」というらしい。私もめちゃ経験ある。
なので、1つの学校の中だけじゃなくて、コミュニティとかで別の学校の先生や大人とつながることが大事。でも現状、コミュニティに出てきてくれる教員は少ない…。その突破口としては、
・教員たちがワクワクして楽しんでいる大人になる
・それを見てもらうことで、周りの大人や学生たちが刺激を受けて変わっていく(関わった人の20%くらい、の期待値)
・大人を巻き込んでくれる学生を増やす
ということです。ちなみに野崎さんとめいちゃんの出会いは昨年実施した SW高知 でした。コミュニティ活動って、つながるんですね!^^
パワーワード③ 学校の先生から学ぶことは何もない ∑(*゚д゚*)
JKから発せられた毒。どうかこの言葉が一人歩きしないで欲しいと思います。今は、これまでの常識が通用しないことがどんどん出てくるし、働きかたや生き方もどんどん変わってきています。そんな中、担当になったからと言って教員が一人で全てやろうとすると、当然学生にとって欲しいものが得られない場合が出てくる、ということ。
「教え導く」ではなく、一緒にパートナーとして関わることがこれから教員には求められます。これって、仕事の上司との関係でもそうだと思いますね…。
これからは学校をプラットフォームとして、学生が挑戦できて人と繋がれる場になることが重要。学校の中にないものは外から取り入れるし、それを見つけられるのがコミュニティでの繋がり。学校に関係ない大人としては、学生と話したりなんか一緒にやったりすることで、「学校が全て」という状態を変えていくことができるのかな。
きっと、追加で必要な視点
◆ 学んだ子たちが自分の地域を面白いと思ってくれるのか?
せっかくいい教育を受けても、学ばない大人、楽しまない大人がたくさんいるときっと地域が嫌いになり出ていく。私自身これが結構原体験としてあって。①面白い大人を増やす ②その人にふれられる機会を作る という視点を持ちながら、せっかくいい方向に向いている教育の後にある受け皿がわの社会を作っていきたい。
◆ 想定外のことを言われている先生もいるのでは
今先生している友達のこと考えてみると、大学で先生になるために学んだことからすると寝耳に水、思い描いていた将来像と違うっていう人もいると思います。20代だし、まだ学校で発言力がない人も。
なので彼らをむげに否定せず、頼れるコミュニティ、繋がりを作りに行くことが大事だと思います。コミュニティに出てきてもらえる仕掛けを作るのが結構重要かもしれないです。
2020年初鰹編 まとめ
前回は運営として関わらせていただきましたが、ちょっと今回は個人的にもいろいろ環境が変わったこともあり普通の参加者でした。前後の懇親会では「ずっと行きたかった!」「今回も楽しみや!」と県外の方からの声があり、CLSのパワーを改めて感じました。
運営のみなさんがずーっと準備されており、最高のものを作ってくれたことに感謝です!
イベントはオンラインになり、そこで提供する価値や体験、時間軸、いろんなことが変化しています。もちろんケースバイケースですが、今回一つの良フォーマットを知れたのはよかったのと、仕事や自分の関わっているコミュニティでいろいろ試してみるのも楽しみです!
そして次回。Already saved the date!
今回は自分の思考整理で、じっくり考え言葉にしてみました。長かったですが読んでいただきありがとうございました。
インプット→消化→アウトプットのサイクルを早くしたいので、これからもお付き合いくださいませ<(*_ _)>