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大好きな地域のために活動しているあなたへ。「CLS高知の運営目線」で語る、地域での活動や場づくりで参考になりそうなポイント3つ

高知県は人口減少、少子高齢化、山間部の生活維持など、全国的に直面する課題がいち早く表れている「課題先進県」と言われています。

その中で、「コミュニティの力で地域の課題解決を目指す」という目的のイベントCLS高知(Community Leaders Summit)というものが開催され、大賑わいになっているのをご存知でしょうか?

私自身、このCLSの運営にも5年ほど関わらせていただいています。また、
高知にUターンをしてきて、地域産業の振興や地域課題解決の事業開発、移住・人材確保の支援など高知の課題解決の仕事をしてきました。最近ではStartupWeekendという起業体験イベント&コミュニティのファシリテーターとしても全国でコミュニティづくりのお手伝いをさせていただいております。

今回は、仕事、3rd Place的な場でいわゆる「地域活性化」「地方創生」に取り組んでいる私なりの視点で、同じように大好きな地域のため各地で頑張っている方に向けて、CLSの運営でやってきたことで参考になりそうなポイントをお伝えしたいと思います。

また、今回はCLS高知のアドベントカレンダーというブログリレー企画なので、CLS界隈の方々には、長年私がCLS運営をやるにあたって大事にしてきたもの、として読んでいただけたら嬉しいです。


前提

CLS高知とは

CLS高知は2018年から始まり、5月(初鰹)と10月(戻り鰹)という鰹の旬に毎年開催をしてきました。課題先進県である高知にコミュニティをやっている人が集まり、さらなる進化や課題解決につながる流れを生み出すことを目的としています。

次回は2024年10月の戻り鰹編になります。各回の参加者はこんな感じで、回を重ねるごとに増えています。

イベントの全体像はこんな感じで、土曜日が本編、その前の水曜〜金曜がワーケーション、本編の後日曜日が大人の遠足という、全部参加すると5日間の内容になっています。

この構成にしているのにも、プレヒート、ファン化などコミュニティ上の狙いがあるので、詳しくはこちらをご覧ください。

CLS高知での私の役割

私は2018年に初参加、2019年の10月から運営に入り、8回くらい司会をさせていただきました。2021年からはワーケーション企画を、2024年からは遠足の企画を中心で担当しています。(もう古参になってきました…)

コミュニティを通じての地域課題解決=「マイルド活動家」を応援する

「地域課題解決」と言っても、CLS高知は「何か特定の地域課題」の解決を目指しているのではなくて、高知の課題解決や事業に取り組んでいる「マイルド活動家」がコミュニティの力で前に進めるような場を作っています。

CLS高知では2023年戻り鰹編から、高知の活動家の活用を応援する「グループディスカッション」という企画もスタートしました。

では前置きが長くなりましたが、ここからは地域で活動をされている方に参考になるんじゃないか、というポイントをお伝えしていきます。一個人の意見として参考程度に見ていただけたらと思います!


ポイント① ディープな体験と関わりしろ

地域活性化の仕事をしていると「関係人口」を作りたい、という話をよく聞きます。観光で一度来て終わりではなく、何度も訪れ、関わり続けてくれる、そんな人口ってどうやって作るのでしょうか?

これは私が本編の前のワーケーション企画をしていた時に意識をしていたのですが、高知の食や自然を普通の観光ではできない方法で楽しんだり、地元の人に活動の大変さや環境の変化、課題も含めて案内をいただく機会(ディープな体験)を作るようにしていました。(7割くらいは自分が楽しんでいたけど)

例えば、4km続く海岸で月見飲み会をしたり、海で8人乗りのBIG SUPをしてその上で仕事をしたり

物部川での鮎を楽しんだ後、川の環境変化や生態系の話を聞いて鮎のありがたさを知ったり

四国88ヶ所巡り(お遍路)のお寺の一つ、岩本寺で宿坊に泊まり、川座禅などをして地元の事業者さんの事業についてディスカッションをしたり

どの回も最後は川でテントサウナをして自然を満喫

こんな尖ったコンテンツ、かつ地元での暮らしや課題などリアルな面も知れる機会あったら毎年行きたくなりますよね(運営も楽しかったw)

また、そこにめいいっぱい楽しんでいる地元の運営メンバーがいるため、来た人はさらに楽しい体験になるようです。回を重ねていくと、イベントページに書いてある内容を見ずに参加してくれたり、家族旅行で高知に来たり、勉強会や仕事を作って高知に来てくれる方も出てきました。(嬉しい)

今思うと、私は結構参加者の方々に、感想を聞いたりフィードバックをしてもらったりと意見を聞いていました。ただ次の企画を良いものにしたいと言う一心だったのですが、それが関わりしろになり、次も行こう!って思ってくれたのかもしれません。

このようにディープな体験をみんなでする、参加者から意見をもらって関わりしろを作ることが、地域のファンになりリピーターになってもらうポイントなのかなと思います。

※ 一番最初にワーケーションを行った時に考えていたことをブログに書いていました。かなりの移動距離でみなさん大変でしたよね。

※ 今私はワーケーション企画からは外れており、次の運営メンバーの方々が素晴らしい企画を作ってくれています。高知を楽しむにはワーケーション企画とてもおすすめなので、ぜひ都合つけて参加してみてください!


ポイント② 楽しさと学び、想起を促進する司会

2つ目は司会の話です。私は2019年10月〜(欠番もありますが)メインで本編の司会をさせていただいていました。最初は全くできなかったのですが、たくさんの方に支えられてなんとかやってこれました。

そこで大事にしているのが、↑のX投稿者、G2師匠からもらった心得
「目くばり、気くばり、心くばり」
私なりの解釈ですが、場づくりをする時に気を付けているのでご紹介します。

CLS高知で登壇をすると100名以上の方に話を聞いてもらえて、覚えてもらえます。その結果、懇親会の時などに話しかけてもらえて、ご縁やアドバイスをもらったりして自分の活動がさらに進むことが多い。そんな特別なポジションである登壇者。

司会もその方が話しやすい雰囲気にしたり、みんなに覚えてもらえるように一言コメントをしたりして、応援したいわけです。具体的にはウケ狙いの時には盛り上げたり、緊張されている時は和むようなことを言ったり、登壇内容を自分の身に置き換えてコメントを言うなど(うまくできない時もありますが…)

また、人数が多いイベントだと、どうしても一方的になりがちなので、双方向になる工夫も大事です。定期的に参加者からのX(旧Twitter)コメントを紹介する、参加者にマイクを向けて感想を聞いてみる、などもやっていました。

時間を守ったり、スムーズに進行をすることも重要ですが、結構私はこんな感じで、「目くばり、気くばり、心くばり」を意識していました。(事前準備は必要ですが、司会は皆さんに覚えてもらえるので個人的には結構おすすめです!)

※ ちなみにCLS高知は、コロナ禍で現地と配信のハイブリッド形式でしていた時がありました。その時の司会がカオスだったのでポイントをまとめています。こちらもオンライン・オフラインの場づくりの参考になれば…!


ポイント③ 他の地域でのCLSにも参加して、より多くの事例を知ろう

CLSは高知だけでなく、北海道の道東、静岡県の三島らへん、長崎でも開催されています。この複数箇所を行って比較してみるのも、とても学びがあります。

地域で仕事をする者の視点で書いたブログがありますので、こちらもよかったらご覧ください。


さいごに

ここまで、色々と説明をしてきましたが、いかがだったでしょうか。参考になっていればいいなと思いますが、やはり実際に行ってみて体験することが一番です。

私と同じように、大事な地域があり、そのために活動している方に、一つの事例としてCLSを知ってほしいですし、参考になるポイントがあればぜひ取り入れていただきたいと思っています。実際に、行政機関や地域活性化の仕事、地域コミュニティづくりの仕事をしている方の参加も増えてきていますので、彼らと繋がることができるのも大きな魅力です。

※ 参加したいけど、周りの方への理由説明に困っている方は、こちらの記事も参考にしてくださいw

私自身、このCLSがあるからこそ高知の面白い大人たちにスポットライトが当たり、どんどん面白い県になっていると感じています。次回のCLSは、10月26日。その次はまた5月にありますので、こちらのXをフォローして情報収集をしてくださいね。

https://twitter.com/clskochi

それでは、最後まで見ていただき、ありがとうございました!

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hirohiro
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