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山・海・河を越えて-ニュージャージー引越と魔のバスの話-

ご無沙汰しています、日本で休養中のh.h.です。今回は、1年まるっとニュージャージーで研究をする事となり、急遽シェアハウスを契約した際のお話と、大自然に囲まれた素敵なエリアであるユニオンシティの紹介ブログを掲載していこうと思います!

1,未知の魔境・NJ

2,ポートオーソリティ・バスターミナルという最難関関所

3,山・海・河を越えてー豪華シェアハウスレポートー

4,深夜の修羅場

バスで遭難した管理人を暖かな日差しが包む。

1,未知の魔境・NJ

数年前、ある日曜日の昼下がり。私が港沿いを散歩していた際、ハドソン川の対岸にコンクリートジャングルと相反する不思議な光景を目にしました。
それは、これでもかという程のガチムチの絶壁。山脈の様にそそり立った岩肌に二度見してしまったのですが、対岸に未知の魔境がある、という認識がそこで私の脳内に刷り込まれました。
そして、2年前。研究の為、急遽ニュージャージーにシェアハウスを契約するというミッションが。調べてみた所、そのニュージャージーこそがその巨大な岸壁の真上に位置する---まさに魔境だと思っていたそのエリアだったのです。

2,ポートオーソリティ・バスターミナルという最難関関所

それほど気になっていながら、数年間全く対岸に手が出せなかったのには理由があります。ハドソン川を渡るには、初心者殺しと呼ばれるポートオーソリティ・バスターミナルを攻略しなくてはならないのです。
何が難しいのかというと、バスの迂回ルート便や急行便が見分けづらく、またバスの乗車口が稀にシャッフルされるなどする為、初心者がシステムそのものを理解し辛いのです。
実際、地元民はGoogleの経路検索で乗り換え便を見ている為、それに気付ければほぼ100%迷わないのですが、運賃表を見ようとする観光客は大混乱に陥るという事でした。
引越しの日、巨大なスーツケースを抱え珍妙な面持ちでターミナルに降り立った私でしたが、案の定地名も似通っている為混乱し、ずっとチケット売り場のおばさまに「ユニオンシティ ?ユニオンシティ ?4ミニッツ レイター?」とバス自体が物理的に特定出来る所まで綿密に確認。
流石にそこまでする必要ないだろう、とお思いかも知れませんが、これがまた罠で、ダミーの迂回バスに乗らないためには個別バス特定が大事なのです。(真剣な話)
なんとか156便に乗り、シェアハウス真横のバス停に降りた時の達成感。ここまで来るのにリンカーントンネルという海底トンネルと高速道路とその左右を山の様に聳え立つ巨大地盤岩、ハドソン河のキラキラとした眺め、そして大森林。センター・オブ・ジ・アース規模の自然を越えネモ船長の如く、意気揚々と大自然に囲まれた家に足を踏み入れたのでした。

崖の上の居住区エリアにも日常に紛れたガチムチが。ちょっとお姉さんびっくりする。

3, 山・海・河を越えて-豪華シェアハウスレポート-

私が現在住むユニオンシティは、平均1-2.5階建の可愛らしい家々が立ち並ぶコージーな街。
私の住むハドソン河沿いの崖上エリア(Palisade Ave以西)は、ポートオーソリティからもアクセスが良い事から日本人シェアハウスが多く治安が良いエリアです。
市のマスタープランによると8つのゾーニングがされており33st付近のCenter City Core areaの商店街が中心地ですが、個人的には14st付近のPalisades Preventions(崖付近エリア居住区)の街の雰囲気が整然と整えられたディズニーランドの様な美しさで、毎日散歩しています。
実は、ここから有名なWeehawken Townshipが広がる崖下にも、例の巨大岸壁に掛けられた簡易螺旋階段を降りる事で行く事が可能。またもやディズニーシーのロストリバーデ●タの様な体験が実際にできます。
ロマンあふれるフェリー港や、観光客に向けた大規模建築を堪能する事ができます。
そんな大自然の中に建つ私のシェアハウスは一階が教会の二階建て。土日に教会の音楽が聞こえてくるレア物件です笑
入り口から2階へ吹き抜けの広場を越えて上がっていく体験は、小さいスペースながらも満足度の高い建築体験を実現していると感じました。
一応ファミリー用の住宅として設計されたらしく、中は大広間とリビングルーム、そして個室が3つある不思議なかつ色々な場所で家族が団らん出来るコミュニティ向け、またその形成を促す間取り。現地では親切な2人の日本人ルームメイトと共に生活する事に。
どうでしょうか。あまりに大自然の為、冬にはダイヤモンドダストが舞う魅力的なエリアでしたが、食べ物も美味しく、コンビニもなんでも揃っている。ローカルのまち体験を満喫する事ができました。

4, 深夜の修羅場

実は私、その数日後に早くも遭難致しました。
10時以降、終電間近のバスの搭乗口がシャッフルされた上に、乗客の方に「ユニオンシティ ?🙏」と聞いたらそうよ〜と返されてしまい…
混乱している時にお客さんに聞くの、バス停では厳禁です。どうせ誰も知りません。そんな罪を犯した私は、無停車でそのままほぼペンシルベニア州まで連れて行かれてしまいました。深夜、携帯電源10%でニュージャージー横断を成し遂げました。とても悲しいです。。
実は地元の方も口を揃えて言うのですが、結局NJ バスを乗り違え一度田舎で遭難すると帰りのバスが全く来ないそうです。
元々NJはアメリカならではの車社会ですので、バスはもしかしたら現地のおじいちゃんおばあちゃん向けなのかも…
そこで、必死に運転手のお兄さんに「間違えた!!ユニオンシティ 行きたかった!!どうしよう!!」とシュレックの長靴を履いた猫のように懇願。実際深刻な問題です。
すると、ユニオンシティ遠すぎる事に気付いてくれたお兄さん、覚醒。街で一番安全な場所に降ろしてくれて、往復用のビザの様なものも出してくれました…!更に、深夜過ぎると言う事でバス停にいたローカルの方々も皆でて来て教えて×助けてくれました涙 その後来たバスに迷わず乗れ、なんとか深夜1時に帰宅。

さすが、ペンシルベニア州…!!(※NJです

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長くなりましたが、NJ引越しのお話は今回これでおしまいです。
また、このバスと大自然の世界で面白いお話があればシェアいたします。また、現地の大岩盤の写真を添付し、NJのフォルダを制作致しましたので、参考になりそうでしたらご覧ください〜

ニュージャージーの建築資料
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