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ギターは買わなかった

新しいギターが欲しくなって、大阪の楽器屋を3軒巡った。
今日は買わなかったけど、不思議な事があった。

ある店で試奏して、音もルックスも気に入った中古のギター、じっくりチェックして問題なさそうだし、値段も想定よりは少し安かった。もう買っても良かったけど、同じ型のものが他の店にもあるのをネットで見ていたから、一応行ってみる事にした。電車に乗って行くのは面倒だし、そっちはもっと高かったから、やめても良かったけど、不思議と足が向いた。

そしてその店で試奏させてもらった。しかしルックスもグッと来なかったし、弦が古くて良いギターかどうかよく分からなかった。そして高かった。だから早々に断念。
でも店員さんが、色々雑談のようにギターの話をしてくれた。ネックの中に入っている鉄芯(トラスロッド)の事や、中古のギターでヒビ割れが入りやすい場所のことなど、詳しく教えてくれた。
礼を言って店を出て、もうさっきのギターを買うつもりで前の店に戻り、最後に念のためもう一度弾かせてもらった。

しかしよくよく見てみると、指板とサウンドホールの間に2つ、ヒビ割れを見つけてしまった。気をつけてよく見ないと分からないような割れだった。さっきの店で教えてもらった箇所だ。担当してくれた店員さんも気が付いていなかった。割れは補修されているという話になったけど、経験上、割れた箇所は補修してもまた割れる可能性は残るから、さすがにこれは買えないなと、断念した。(初めからヒビ割れ補修跡があると記載されていて、それで安くなってるというのはよく見るし、それなら全然構わない。自分は買わないと思うけど。)

今日は縁がなかったけど、幸運だったとも言える。後悔する高い買い物をしなくて済んだからだ。ヒビ割れの話を聞いてなかったら、きっと気付いていなかった。

日本ハムの新庄監督の、阪神での駆け出し時代の話を思い出した。強打者ありながら強肩外野手でもあった新庄は、契約更改の年俸交渉で、バックホームの送球で走者をアウトにした数をホームランの本数と同等にカウントすべきだと主張して年俸を上げる事に成功したそうだ。

今日はホームランは出なかったが、バックホームでひとつアウトを取った。そんな感じがした。

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