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nakabanさんの絵

雨が長く続いた後、再び暑い日がやって来た。
でも、気温は猛暑日のようだけど、風や色や音はもう少し秋の気配。
季節の移り目は好きだけど、体調が少し崩れがちで、ここ最近も肩こりと、耳の不調が現れている。

創元社の「窓から見える世界の風」福島あずさ著・nakaban絵
を取り寄せて読んでいる。
以前も書いたけどnakabanさんの絵が好きで、検索していると少し前に出版されたこの本を見つけた。気象学者の福島あずささんが、世界各地の名前の付いた風を紹介し、それにnakabanさんが絵と短い言葉を付けている。素晴らしい内容で、じんわりと感動してる。紹介されている風はマニアックと言うか、知らないものがほとんどで、どちらかというと嵐のようなちょっと暗い風が多い印象だ。だから絵も少し暗いものがある。ただ、素晴らしい絵がたくさんある。色彩や構図がとてもロマンチックである。添えられている言葉がまた素晴らしく、旅情をかきたてる。
驚いたのは、その絵の多くは「空想」によって描かれているということをあとがきで読んだ事だ。その空想は実際に旅して見た風景や絵本や図鑑、映画などから編まれているようだ。だから当然、紹介されている風とは微妙にずれていたりもする。しかし、本当に旅をしたような絵と言葉なのだ。
福島さんの風の解説は、時折歴史の挿話等が入ってくるが、基本的には分かっている事を正確に記そうとしていて、それだけ読むと素人からすると少し退屈になるのだが、その正確な解説があるからこそ、絵の自由さが際立って余計に面白い。とても愉快な一冊だと思う。

明日は朝からワクチンの2回目接種だ。モデルナ製ワクチンなのだが、ちょっと怖いニュースがあったから、少し嫌な感じはぬぐえない。でも副反応の発熱に備えて解熱剤もあるし、ポカリや冷凍食品を買ってきた。さらりと切り抜けたいものだ。

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