
【2月の振り返り】はじまりがはじまる——noteとオブシディアンの出発点
はじめに
あっという間に、2月が終わりました。
この1ヶ月を振り返ると、
思考の整理を強く意識した期間でした。
noteの書きを始め、
オブシディアンを活用しながら、
頭の中に散らばる考えを
言葉に落とし込もうと試み始めました。
このプロセスを通じて感じたのは、
自分の思考の「分散具合」です。
日々の仕事や対話、読書を通じて
さまざまな情報を得るものの、
それらは蓄積されるだけで
体系化されていませんでした。
結果として、
考えを深める前に忘れてしまったり、
表面的な理解に留まったり
しているように思えていました。
そこで、
「言葉を通じて思考を整理し、社会に新たな問題提起や提案を行う」という目的を明確にしました。
単なる記録ではなく、
自分自身の志事(仕事=志を持って取り組むこと)として、思考を積み重ねていきたいです。
このnoteでは、
2月の振り返りを兼ねて、
オブシディアンを活用した思考整理と、
知識創造のプロセスについて考えていきます。
【オブシディアンとSECIモデル】
——思考を形にするプロセス
オブシディアン(Obsidian)は、
知識のネットワークを構築できるメモアプリです。
これを使うことで、
個々のメモが独立した情報ではなく、
関連づけられた知識の集合体として成長していきます。
この知識の成長プロセスを説明するのに、
「SECIモデル」が参考にしていきます。
SECIモデルとは、
野中郁次郎さんと竹内弘高さんが
提唱した知識創造理論であり、
「暗黙知」と「形式知」の相互作用を
通じて新たな知識が生まれることを示しています。
SECIモデルには、以下の4つのプロセスがあります。
1. 共同化(Socialization)——暗黙知 → 暗黙知
身体・五感を駆使、直接経験を通じた暗黙知の獲得、共有、創出(共感)
例:「仕事の勘」や「場の空気」を観察しながら学ぶ。
2. 表出化(Externalization)——暗黙知 → 形式知
対話・思索・喩えによる概念・図像の想像(概念化)
例:営業のコツを言語化し、マニュアルとしてまとめる。
3. 結合化(Combination)——形式知 → 形式知
形式知の組合わせによる情報活用と知識の体系化(分析・モデル化)
例:過去のデータを分析し、新しいビジネス戦略を立てる。
4. 内面化(Internalization)——形式知 → 暗黙知
形式知を行動を通じて具体化、新たな暗黙知として理解、体得(実践)
例:学んだ理論を現場で試し、スキルとして身につける。
オブシディアンを使うことで、
思考のプロセスをこのSECIモデルに
当てはめながら整理ができます。
たとえば、日々の気づきをメモすることで
「共同化」が進み、
それを言語化して記事として発信することで
「表出化」が起こります。
さらに、
異なるメモ同士をつなげることで「結合化」が進み、
最終的にそれらが自分の知識として
定着する「内面化」へとつながります。
【思考の分散と、言葉の整理】
2月を振り返ると、
自分の思考はまだまだ散らかっていると感じます。
オブシディアンに書きためたメモも、
断片的なものが多く、
そこから何か具体的な結論を
導き出せているわけではありません。
しかし、それ自体が「はじまり」なのかも知れません。
言葉にすることで、自分の思考の乱れに気づき、
気づくことで、新たな問いが生まれます。
問いを深めることで、次のステップが見えてきます。
「はじまりがはじまる」というテーマは、まさに今の状態を表しています。
情報を蓄積するだけでは思考は整理されません。
それをどう活用し、
どんな問題提起や提案につなげるのか?
3月は、
これを具体的に進めていく1ヶ月にしたいと思います。
【3月に向けて】次のステップ
3月の目標は、「メモの結びつきを意識しながら、具体的なアイデアを形にすること」です。
• オブシディアンを活用し、テーマごとにメモを整理する
• SECIモデルを意識しながら、知識を「創造」するプロセスを回す
• noteの記事を通じて、社会に向けた問題提起や提案を行う
「言葉にすること」がすべての出発点。
3月は、このnoteをさらに発展させ、具体的な課題やアイデアを形にしていきたいと思います。