見出し画像

ラップスタア誕生に応募した

こんにちは。ヒロって言います。
東京でラッパーとして活動しています。

先日、ラップスタア誕生という番組に応募しました。
この番組はオーデイションでラッパーを発掘して、その中からスタアを作るという番組です。優勝者は一人で300万円の懸賞金を受け取れます。優勝しなくても、最終ステージまで行ったラッパーはほとんどが売れて有名になっています。

番組はまだ始まって数年で、審査員が変わったり、システムが変わったりと完全に定着している訳ではないようです。とは言え、高い人気を誇り、大会規模も応募人衆もどんどん増えています。

日本ではhiphopブームが火をつけ、若い人を中心にラッパーになる人が急激に増えていて、その中で売れるためにこのラップスタア誕生に応募します。

僕も過去2度応募していますが、二度とも一次審査すら通らず落選。今回が3度目となります。実は元々僕は2回目が落ちた段階で今後は応募しないでおこうかと思っていました。その理由としては、今のラップスタアよりも昔のラップスタアの方が好き"だった"、売れるためにやるのはもちろんですが第一は自己表現の活動として音楽をやっている、これだけに賭けて売れるのではなく、日々やり続ければ何かが当たると思って常に続けている、という理由からです。

そんな中SNSでラップスタアの応募が始まったことを見ると、そこで驚きの事実を発見しました。僕が大好きで目標としている音楽プロデューサー"KM"さんがラッパーが応募するためのビートにご自身のビートを出していたのです。毎年、5人ほどの有名なプロデューサーがビートを出し、ラッパーはそれを選んで応募するのですが、前回は海外の有名プロデューサーでさらに特定のジャンルばかりでした。その中で僕が心からやりたいものがなく、今年もこれだったら良いかなぁと諦めてたところ、まさかのことでした。

KMさんのビートはTrapというジャンルとFuture Bassというジャンルを組み合わせたようなビートでKMさんが昔から作る独創性の高いものでした。さらに少しだけKMさんの話をすると、好きなのはビートのディティールで重低音のバスの音圧と歪み(ご本人もこの話をインスタのストーリーでしてましたが。)がカッコいいんですね。音楽として完成度が高いかつ、はっきりとあKMビートだってわかるんぜす。今回のビートはトラップビートなのに、トランペットが入ったミクスチャー(他ジャンルと混ざったスタイル)でした。まさに僕が目指しているKMさんの作るビートそのもので、聴いた瞬間から歌詞を書き始めました。ラップスタアも勝ちたいですが、それ以上にKMさんのビートで曲が作りたい。その一心で夢中で歌詞を書き、普段書き直しもしない中、2時間書き続け、レコーディングするまでも何度か書き直しました。

いざレコーディングを始めると、正直気持ちが良くて、あぁこの感じだと(笑)。応募するために合法的にフリーでKMさんのビートで曲が作れるんです。半分夢が叶ったような気持ちでした。そして、ラップスタアは映像も必要で歌詞を書き始めたと同時にある知り合いに連絡をして、映像を撮ってもらう約束もしました。レコーディングは家でデモをとって、スタジオで本撮りと映像の撮影をしたのですが、曲作りから映像の撮影まで全てが楽しかったです。前回までは何がダメだったかというのもよくわからず、不完全燃焼だったのですが、今回は楽しませてももらったし、テーマに沿って考え抜き、やり切ったつもりです。とは言え、確実に受かるとも驕ってはいません。ただ、あくまで自信は充分にあるので、後は結果を待つだけです。

受かればこの先にさらに厳しい審査が待っています。でもどれも楽しみで、受かると思って今は過去の映像を見てイメージしています。

期待を募らせて、今の想いをたくさん綴っても落ちたら意味がないので、受かったら色々と想いを書こうと思います。笑
自信があるというよりも、自分を信じているので静かに結果を待つのみです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?