2022年11月8日 皆既月食 ホロスコープリーディング
2022年11月8日は牡牛座で満月となります。この満月は皆既月食となり、日本全国で見ることができます。
それではさっそくその月食のパワーを、ホロスコープから読んでいきたいと思います。
今回の月食は、太陽側の天体と月側の天体、それに土星がつくる三角形の配置が強いインパクトを与えます。主要10天体のうち6天体がこの三角形に絡んでいます。この三角形は摩擦を生みます。
さらに、太陽の5ハウスと月の11ハウスは、インターセプトで蠍座と牡牛座がそれぞれのハウスのなかにすっぽりと埋まってしまっています。そして、その向き合う配置に90度の角度で関わる土星のいる8ハウスはダブルハウス。ダブルハウスとは、ひとつのサイン(星座)が、続く2つのハウスで始まりになっている状態を言います。このホロスコープでは、水瓶座が8ハウスと9ハウスの始まりを担当しています。インターセプトは影響が出て来るまで時間がかかり、じっくり取り組む必要のあるハウスを、ダブルハウスはあまり重要視されないハウスを示します。
なかなか難しい配置です。
この月食では、太陽は蠍座5ハウス、月は牡牛座11ハウスにあります。それぞれのサビアンシンボルを見ると次のようになります。
サビアンシンボルとは、天体が位置する星座と度数その一度一度に意味が与えられたものです。ここではサビアンシンボルの度数を数えで読んでいます。
太陽蠍座16度(サビアンシンボル17度)「自分の子供の父である女性」
受け取ったものを自分の中で育てて変容させていくうちに、自分がもともと持っていた素晴らしい資質に気づく、自分の中の変容させる力に気づく、というシンボルです。
月牡牛座16度(サビアンシンボル17度)「剣とたいまつの間の戦い」
これまでの考え・習慣とは異なる自分の本心に従った生き方を試行錯誤していく、という度数。
どちらも共通してあるのは、自分の奥底にあるものに注目して、それを活かして新たに何かを生み出していくということでしょう。
5ハウスは自分が創造して得られる喜び、11ハウスは皆で創造して得られる喜びの場所です。
つまりサビアンシンボルの持つ意味も合わせると、自分の中にこれまで眠っていた力を使って、新たに何かを作りだす喜びがあり、その喜びは自分自身で創り出すものと皆で創り出すものとの間で対向している状態にあるということになります。
向き合うハウスはそのバランスを整えることが目的になりますが、特にここではドラゴンヘッド・ドラゴンテイルが絡んでいるので、その課題は強調されているように思います。自分の才能を発揮してやりたいことをやり、自分を喜ばせること(5ハウス側)が、そのまま仲間内の目的達成に貢献につながり、皆で得られる喜びにしていくことで、バランスを取るよう示しているのだと思います。
太陽側5ハウスは、水星と金星の協力を得て、鋭い洞察力を発揮し楽しみながら創造をしていくでしょう。
月側11ハウスは、天王星とドラゴンヘッドがあり、3つが重なりあっています。こちらも特に、月と天王星の重なりはタイトで、この11ハウス牡牛座の月と天王星の重なりはとても葛藤が大きいといえます。
牡牛座なので、描く未来や理想は確実に形にしようという力が働くと思いますが、安心と新たなことへのチャレンジ、安定と変化をどう両立させていくかを追求しながら皆で喜びを得るという、難しい作業が必要になるでしょう。
この難しい作業に、5ハウスの自分の創造する喜びを加えて、整えていくことが必要なのです。
この太陽組と月組に90度でぶつかるのが、水瓶座の土星です。
土星は8ハウスにあります。8ハウスの水瓶座土星は、継承されてきたものに関して変革加えようとします。継承をするものと手放すものの選別です。土星が太陽5ハウス組と月11ハウス組の喜びの追求に、選別を突きつけてくるのです。
ただ、前述したように8ハウスはダブルハウスで幅が狭く、あまり深く考えずに過ぎていってしまう可能性があります。90度の関わりは発展を生む関係ですが、水瓶座土星の関わりを活かしきれず終わってしまうかもしれません。インターセプトにある5ハウス(太陽側)と11ハウス(月側)のラインに意識が行きすぎて、8ハウス水瓶座土星に考慮が足りなくなってしまう可能性があります。
また、ハウスの5度前ルールを適用すればこの水瓶座土星は、9ハウスにあるとも読めます。9ハウスは哲学や思想、専門的な学び、探求などを表す場所ですから、そのようなことで選別することになるかもしれません。
いずれにしても、この水瓶座土星のぶつけてくる課題に取り組むことで、5ハウス−11ハウスで生み出されるものは大きく展開し、動いていくことになります。
不動宮のTスクエアですし、難しさをこれでもかと、詰め込んだ感じのある星の配置です。時間はかかりそうです。覚悟を決め、じっくり取り組んでいこうと思います。