『セルビッチ(赤耳)』というジーンズ
皆様、こんにちは!ブルトムジーンズの鵜殿です。
前回のブログでは『リベット』というジーンズの金具についてお話をさせていただきました。
ジーンズは頑丈な生地で縫われていましたが、負荷のかかるポケットや腰回りに関してはどうしても、生地が耐えられない。それを補強したのがリベットでした。
リーバイス社はヤコブ・デイビス氏と共にリベットの特許を取得して、世界初のデニムブランド『リーバイス』が誕生しました。世の中の労働者のために出来たワークウェアのジーンズは、現在ではファッションアイテムとして世の人に利用されるようになりました。
前回のブログはこちらです。
『リベット』というジーンズの金具をちょっとだけ知りたい人は見てください。
◆本日は『セルビッチ』についてお話します。
セルビッチとは、英語で『Selvedge(セルビッジ)』または『Selvage(セルベッジ)』と記述されています。生地の耳、織物の端、という意味です。
この生地は幅が約80cmで生地の端は、ほつれ防止を施してあります。
日本ではこの画像の左側のような生地を『セルビッチデニム』と呼ばれるようになりました。
また、当初は白い糸で止めてあったほつれ止めですが、リーバイスがほつれ防止の糸を赤く変えたことから、『赤耳(あかみみ)』と呼ばれるようになりました。
古くからのジーンズ愛好家の人たちはこの『赤耳』という言葉を使う人が多いです。
セルビッチデニムと一般のデニムの違い
セルビッチデニムはシャトル織り機を利用、一般のデニムはシャトル・レス織り機を利用。
ちょっとした折り方の違いですが、シャトル織り機は、シャトル・レス織り機と比べるとスピードがかなり遅く生産効率が悪いです。さらに機械の調整が難しく、1反(80cm×500cm)の布を作るのにも熟練の職人の技が必要で自動化出来ません。
しかし、このゆるいスピードで丁寧に縫い上げることで、表面に凹凸感のあるふっくらとして風合いがある生地を作ることが出来ます。
また、生地のスピードだけではなく、幅にも差が出ています。
シャトル織り機は約80cm・シャトル・レス織り機は約150cmです。シャトル織り機は半分くらいしか縫うことが出来ません。スピードも遅く幅も狭いです。
このようなことから、セルビッチデニムは高額な物が多くなっております。
職人の匠の技のデニムを是非一度お試しください。
BLTOM の人気の定番!ビンテージのジーンズは太すぎる。古き良き時代の技術を凝縮して、今の日本人の体型に合う定番のストレートです。太すぎず細すぎず、穿いてなじませるジーンズです。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
今後ともどうぞよろしくおねがいします。
BLTOM JEANS
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