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元男性保育士が考える【保育士の年度途中での退職】

元男性保育士のナイスです。

保育士の皆さん、毎日のお仕事お疲れさまです。

保育士は年度途中で辞めるのはよくないと言われています。保育士が退職するなら、できるだけ年度末を選ぶのが望ましいでしょう。しかし、絶対に年度末でなければいけないわけではありません。

 

今回は保育士の年度途中での退職について、年度途中での退職を避けたほうがよい理由や年度途中で退職する際の注意点を解説します。年度途中での退職を考えている保育士さんはぜひ参考にして、最善の方法を選択してください。

 

保育士が年度途中で退職するのがよくない7つの理由

保育士が年度途中で辞めてはいけないというきまりはありません。退職する手続きをきちんと踏めば、保育士はいつ退職してもよいのです。しかし、保育士が退職するときは年度途中を避け、年度末で退職することが望ましいと言われているのには以下の7つの理由があります。

 

保育士が年度途中で退職するのがよくない理由① 退職するタイミングは年度末がよいから

 

保育園やこども園では毎年4月に園児達が入園や進級をして、3月までの1年間同じクラスで過ごします。原則として、クラス担任も4月から3月までの1年間は変わりません。年度末の3月は卒園児が卒園するだけではなく、転勤などによって転園や退園をする園児も多くいます。そして4月から始まる新年度は新入園児を迎えるだけではなく新卒の職員も就職してくるため、退職する場合は年度が切り替わるタイミングが園児や保護者にとっての影響は最小限に抑えられるでしょう。職員や子ども達、保護者ともしっかりとお別れができます。

クラス担任をしている保育士は特に、年度末に退職するのがタイミングとしては望ましいでしょう。

 

保育士が年度途中で退職するのがよくない理由② 園や同僚に迷惑がかかるから

 

年度途中で退職をすると、後任の人事で園に迷惑がかかります。また、1人退職することで人手不足になったり仕事を引き継いでもらったりしなくてはならないため、同僚に負担をかけることになるでしょう。

 

保育士が年度途中で退職するのがよくない理由③ 子ども達に悲しい思いをさせるから

 

4月当初は園や担任に慣れなかった子も日数を重ねることで園生活に慣れ、担任との信頼関係を築きます。せっかく信頼関係を築けて大好きになった先生が突然退職してしまったら、何より子ども達を悲しませてしまうでしょう。

 

保育士が年度途中で退職するのがよくない理由④ 保護者に迷惑をかけるから

 

子ども達同様、保護者とも日々信頼関係を築いていくものです。前述したようにクラス担任は原則として1年間はかわらないため、保護者は3月まで担任が変わることはないと思っているでしょう。年度途中で退職をしてしまうと、保育士自身の努力によってせっかく信頼してくださっていた保護者もガッカリさせてしまいます

 

保育士が年度途中で退職するのがよくない理由⑤ 転職の際に不利になるから

 

退職後は別の園に転職して保育士を続けたいと考えている場合、年度途中での退職はあまりよい印象を与えません。転職を希望する園の面接で年度途中の退職理由を聞かれたときに、面接官を納得させられる理由がないと「この人は仕事を長く続けられない人なのだ」と判断されてしまう可能性があります。

 

保育士が年度途中で退職するのがよくない理由⑥ 年度途中の求人が少ないから

 

年度途中で退職してすぐに別の園で働きたいと希望しても、新年度を迎える時期に比べて年度途中の保育求人は少ないため、新しい就職先が簡単に見つからない可能性があります。年度の後半になるにつれ、途中入園により園児数が増加することで人手不足になり求人が増えるでしょう。しかし、年度途中で求人を出している園の中には労働条件がきついケースもがあり、新年度に向けた求人よりよい園に巡り合える可能性は低いでしょう。

 

保育士が年度途中で退職するのがよくない理由⑦ 後悔する可能性があるから

 

以上のような理由があるため、年度途中で退職すると後になって後悔してしまう人は多くいます。特に転職活動が上手くいかないなど、退職後に思うような状況にならないと後悔しやすくなるでしょう。

保育士が年度途中で退職したいと思ったときの対処法

 

年度途中で退職してはいけないわけではありませんが、年度途中の退職には自分にとっても園や園児、保護者にとってもデメリットあるためできるだけ避けたほうがよいでしょう。可能であれば年度末の退職に向けて転職活動を行ったり早めに退職の意思を伝えたりして準備をしながら、3月まで勤務することをおすすめします。

しかし、1番大切なのは今現在の自分自身です。迷惑をかけないようにと無理をして頑張りすぎて、心身が限界を超えてしまうことこそ最も避けなくてはなりません。自分自身を最優先し、自分にとって最善の選択をしてください。1人で結論が出せなければ、周囲の信頼できる人に相談しましょう。

 

年度途中で退職する場合の3つの注意点

どうしても続けることができず退職する場合は、以下の3つの注意点に気を付けましょう。

 

年度途中で退職する場合の注意点① 退職する時期を考慮する

 

年度途中に退職する場合は、年度初め(4~5月)と年度後半(10月以降)は特に避けたることが望ましいでしょう。4~5月は新年度が始まったばかりで、1年度も特に慌ただしい時期です。そして、年度後半の10月以降は大きな行事が多く行われる忙しく、年度が始まってから半年が経って子ども達との信頼関係が強まる時期でもあります。

 

年度途中で退職する場合の注意点② 退職理由の伝え方

 

退職を決心したら園長や主任に申し出なければなりませんが、労働条件や環境、人間関係などが理由の場合は正直に話すと「改善するから」と引き留められる可能性があります。全くの嘘を理由にすることはよくありませんが、「自分のキャリアアップのために勉強したい」「新しくチャレンジしたいことがある」など、できるだけポジティブな理由を伝えることをおすすめします。決心が固まっていることを伝え、上司の理解を求めましょう。年度途中で退職することで迷惑を掛けることに対し、お詫びの言葉を添えることも大切です。

 

年度途中で退職する場合の注意点③ 引継ぎや挨拶をしっかりとする

 

年度途中で退職する場合、しっかりとした引継ぎをする余裕がない場合もあるでしょう。しかしできるだけ周りの職員の負担が増えないよう、しっかりと引継ぎを行うよう努力することが大切です

 

まとめ

年度途中での退職を考えている人は、今の自分の状況や気持ちとデメリットをよく考慮し、結論を出しましょう。年度途中での退職はできるだけ避けて年度末まで勤務することが望ましいですが、どうしても続けられない場合は勤務していた園への迷惑や負担を最小限にするよう配慮し、退職後は新しい人生を前向きな気持ちで歩んでいけるよう気持ちを切り替えてくださいね。

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