「場の量子論」とは何か~黎明期


「強い力」 は原子核を作る。陽子と中性子を束ねている力のことです。極めて強い。 「弱い力」は、原子核の変化を引き起こす力の1つです。両者を核力と呼ぶ。

1970年代中盤にホットな研究テーマであったのが、「場の量子論」でした。場の量子論とは、電磁場などの「場」を使う理論に、量子力学をあてはめる方法のことです。今日では標準模型をはじめとする素粒子論の基本的な方法として確立しているが、1960年代には「強い力」や「弱い力」などの現象の説明には役に立たないと思われれていた。ところが、1970年に、オランダのトフーフトとベルトマンが、強い力や弱い力の理論に、先ほど述べた「くりこみ」の方法が使えることを証明。強い力と弱い力でも起きる無限大の問題を処理することができるようになった。これによって場の量子論の威力が明らかになりました。
(大栗博司:「超弦理論入門」参照)

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