「アメリカ現代詩101人集」より

ケネス・レクロス「万物の署名」から一節。

七月も深まったこの日一日
月桂樹の葉は、多彩な黄金色を見せて、
月桂樹の揺れる木々のあいだを
舞い落ち、空と森を映す
池の水面にしばらく浮いたあと、
ふたたびゆるやかに旋回して
澄んだ深い水のなか
黄金の落ち葉の底に沈む。

(菅原)米国西海岸の初夏の風景。

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