現代人は、マンガやアニメから世界や人生を学ぼうとしすぎだと思う。

現代は、マンガやアニメがかつてないほどに全盛期の世の中です。

大人から子どもまで、本当に老若男女問わず、みんながアニメやマンガに触れているような時代ですよね。

そして、それらの作品を自らの「バイブル」のように掲げるひとも、本当に増えてきました。

もちろん僕もご多分に漏れず、井上雄彦さんの『バガボンド』を自らの座右の書のように何度も繰り返し読んできましたし、ジブリ作品で人生の多くを学んできたので、その気持ちは本当にとってもよく理解できます。

でも、そのうえで最近よく思うのは、現代人は漫画やアニメから人生や世界を学ぼうとしすぎなんじゃないのかなと。

今日はそんな漠然とした実感値をここで語ってみようかなあと思っています。

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この点、現代は、昔に比べてカルトや新興宗教は明らかに減りました。

でも、そのようなものを求め続る人間側の心理というのは昔とまったく変わらないはずです、また、別のものに「救い」を求めるだけ。

つまり、かつてのカルトや新興宗教が受け皿としていた部分を、マンガやアニメが完全に受け継いだだけとも言えそうです。

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この点、すでに多くの方が既に言及しているように、アニメやマンガの構造は宗教の構造とほとんど一緒です。

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