その土地の神に会いに行く旅は「タテの市場調査」であり、これからの豊かさを理解するため。
連休中なので、久しぶりに旅の話を書いてみたいと思います。
僕は、旅先でその土地の「神社」に出向くのが大好きです。
そのほか神として祀られているものがある場所や、町の小さなお祭りの様子なんかを見に行くのも旅先の好きな時間の過ごし方のひとつです。
このときに宗派というのは特に関係なく、神も仏もごちゃまぜになった神仏習合してしまった「民間信仰」なんかを見に行くのも本当に大好きです。
むしろ、そのようなもはや原型をとどめていない信仰のほうが個人的には好きかもしれません。
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でも、こういう話をすると、なぜか信心深いと思われたり、スピリチュアルやパワースポットが好きな人間だと思われがちなんですが、個人的にはそのような認識はまったくありません。
いや、もちろん、そのような側面、つまり自分には決して理解できない境地が存在しているのだという「畏敬の念」があることも間違いないことではあるのだけれども、それ以上に「何が生きるうえで必要なのか」「何が人間にとって本当に大事なものなのか」ということを、淡々と観に行って、現地で確認している感覚が非常に強いです。
これは、たとえとしてあっているのかどうかは定かではないのですが、現代で言うところの「マーケット調査(市場調査)」みたいなイメージに非常に近いんですよね。
日本全国や世界各地のショッピングモールや繁華街を見に行くことが文字通り「ヨコの市場調査」だとしたら、日本全国の八百万の神々が祀られている場所を実際に訪れてみるのは「タテの市場調査」をしている感覚なのです。
なぜなら、それはどちらも、その土地に暮らす(暮らしてきた)人々にとって生きるうえで「なくてはならないもの」であるはずだからです。
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