「手触り感のある政治」について考える空間。

先日、Wasei Salonの中のメンバーでもある竹田ふうこさんが、北海道の浦幌町で町議選で初当選したことをきっかけに、その選挙活動を終えてみた感想をみんなで聞かせてもらうというイベントが、Wasei Salonの中で開催されました。

これは、本当にとっても良いイベントだったなあと思います。

少なくとも、僕は彼女の話を聞きながら、選挙に対するイメージが、良い意味で180度変わりました。

どうしても僕らは、政治家や選挙というものに対してあまりいいイメージを持っていないかと思います。

テレビでは常に、政治ではなく政局の話ばかりが語られていて、政治家同士がいがみ合い争っている様子を観せられているからだと思います。

でもそのイメージというのは、テレビを中心としたマスメディアによって明らかにつくられたものであって、政治の本質ではないはずなんですよね。

言い換えると、あくまでそれはメディアと政治家の「蜜月関係」によって作られたある種の虚構やプロレスのようなものでしかないわけです。

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本来、政治というのはもっともっと僕らの暮らしに根付いたものだったはずで。それはハンナ・アーレントが語る「活動」なんかにも近い概念。

Wasei Salonは「私たちのはたらくを問い続ける」というコピーを掲げていて、そのなかの「はたらく」は、あえてひらがな表記にしているのですが、それはアーレントが語る「労働・仕事・活動」の3つの意味合いをすべて含むようにしたかったからです。

つまり、ここで言う「政治」とは「活動としてのはたらく」であり、それに近い政治活動のことなんだろうなあと思ったのです。

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