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自然消滅はおだやかに関係断絶すること

若い頃お付き合いしている女性がいて、交際が終わるときはきちんと
直接対面で終わりにしようという話し合いをしていた。
双方が納得して終わることはほとんどなく、今後を考えたらもう交際は辞めよう。と、どちらかが妥協して付き合いが終わったように思う。
相手への尊敬や今までの感謝などもあって、悪態をつくこともなく言ってはいけないことを喉から出かかっていることを吐き出さず、立つ鳥跡を濁さずのお別れが美徳なのかもしれない。

では、恋愛関係や友人関係において、あの人とはどうなっているの?と聞かれ

「自然消滅した」

と答える人がいたとする。自然消滅ってなんだろう。
私自身は恋愛関係において自然消滅したことがないのだが、友人関係だともしかしたらあったかもしれない。あまり深く考えなかったけど、本当に自然消滅だったのか。なにかしら原因があったのではないか。少し振り返ってみたい。


①忙しいといういいわけ

大切な人が会えない理由を「忙しいから」と言ってきたら、残念ながら最優先で会ってくれる人ではなくなっているのかもしれない。本当に好きな人なら何があってもやってくるはずだし、本当に忙しければ代替案でこの日はどう?と指定してくるはず。代替案を出してこなければ、一回催促するのもありだが二度目は使い辛い。

②もう嫌になってる

はっきりいうと、嫌な気分になってしまう可能性があると会う気力がなくなる。たとえば嫌味を言われる、マウントをとってくる、沈黙が多く一緒にいるのがつらい。など。せっかく会うのならお互い楽しく充実した時間にしたい。某SNSで知り合った人が、以前けんかを売ってきた人と仲直りした方がいいんじゃないのか?と毎回言ってきたが、こちら側は絶縁したのにしつこく言ってくるので前回キレてしまった。もううんざり。彼にはもう会わないとは宣言していないが、もう会わないことにした。惰性で会うともっと関係悪化となってしまうからだ。

③本当に会うべき大切な人なのか

私は親しい人と会うとき、無条件で会いたい人なら問題ないがちょっと気を使ってしまう人なら体調万全で心にゆとりがあるときに会うようにしている。そういう気持ちで接しないとなめた態度が出てしまうかもしれないし敬意を持っていないとどんなに耳が心地よくなるような言葉を並べてもバレてしまうからだ。
それこそが本当に会うべき人だし、自分が成長出来たり前向きになれる人でないと相手に失礼なだけでなく自分の大切な時間も無駄にしてしまう。
そういう人がいなければ無理して会う必要はないし、人と会うのは修行ではない。気が乗らなければ会わなくていい。ただ時間が忙しい、今は体調がすぐれないのなら正直に伝えれば相手もわかってくれると自分勝手に思っている。

④相手に暴言吐くなら自ら消え去れ

恋愛関係にしろ友人関係にしろ人間付き合っていくと相手に違和感を覚えることはあっておかしくない。それは相手に飽きてしまったとか嫌気がさしただけではなく、お互いのどちらかが成長していたら考え方は変わってしまう。
子供の時によく遊んでいた友達と大人になってもずっと遊んでいる人がまわりにいるだろうか。もしいたとしたら、それはそれで楽しいし悪いことではない。ただほとんどの場合仕事だったり家族が出来たりしたら、仲が良かった友達と経験値や考え方が変わるのではないか。そのまま会わなくなることは悪いことではないし友人関係が終わったわけではない。
もし飽きたり嫌気がさしたりしても、最初の項目に書いた忙しいを理由に会わなくなればいいだけだ。相手におまえのここが気に食わない!とわざわざいう必要もない。言わなきゃ負け。と考えている人間がいるのがやっかいだが、ある期間仲よくしていた人間に暴言吐いて絶縁するような言動は避けたい。


いろいろ私自身の持論を述べてしまったが、その時関係がよくなかったとしても、時が解決してくれることもある。何もしなければ何年かたってまた再会できるかもしれない。自分と関わった人たちは会うときは敬意を忘れない。持てないなら会わない関わらない。これこそが人付き合いを充実したものにできるのではないかと考えている。

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