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「お父さん、今日早く帰ってきてね!」と言えなくて

父は私が小さいころから優しい仕事人間。

平日は私たちが寝た後に父が帰宅、という激務をこなし、
海外出張で数週間いないことも日常。
使命感を持って働いている父をすごいなぁと尊敬していたし、「寂しい」と感じたことすらありませんでした。

父にも母にも何も言われていないのに、気が付いた時には私の中で勝手に

✓ 仕事>私
✓ 仕事=特別、偉い
✓ 私=足手まとい、邪魔、いない方がいい、迷惑、、

といった図式が出来上がっていました。

まさか「早く帰ってきてね」と頼んで甘えるだなんて、そんな発想なかったレベルのことなんです。


大人になって自分が働きだしてからも、そんなことを言うような女性を敵視していました。。

むしろ、
「私は仕事に理解アリマスノデ~!」
風を装っていたのですね(お恥ずかしい)

以上のことを、ある日ふとした会話から気が付きまして。

そんなこと言っちゃダメだと勝手に思い込んでいただけで、もしかしたら言っても良かったのかも?
と、ふと思ったのです。

「父に無意識で思っていた設定は、そのまま夫にも無意識で適用している」
の法則(←去年発見した)があるので、
もちろん夫にも今まで「早く帰ってきて」と言ったことありません。

なので翌朝、試しに、実験として、夫の出勤時に言ってみました。

「早く帰ってきてね♡」


「早く帰る?おっけー!」

と軽く言って、夫はいつも通り出ていきました。


あ、、
あれ。。。

・・・なーんだ!
やっぱり言っても大丈夫だった!

私、本当はもっとお父さんに甘えたり、迷惑かけたり、したかったんだなぁ~~

と安心して、ひとりで涙。

「そんなことしちゃダメ」がまたひとつ許せたのでした。


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