空が晴れたから傘をたたむように
先日仕事仲間に「hiroさんの人生の目標?モチベーション?って何?」と聞かれた。
改めて聞かれると意外に返答に困る事に気づく。
普段熱い事をよく語るタイプだし、まがりなりにも会社の経営者でもあるのだからこのくらいは即答できると良かったのだが。
でも困った。
もちろん、経営している会社を成長させる、従業員や関わりのある人達の生活の安定や人生の豊かさの後押しをしたいなど、日々実現したい事は山ほどある。
でもそれが人生の目標か?と問われるときっと何か違う。
そうだとしたら、じゃあ会社がもし無くなったら俺の人生は終えるのだろうか?いや、終えないだろう。
多分また何か動き出す。生きる為にも、楽しむためにも。
そう考えると、今凄くこだわっている事に違いはないが人生がそれを目標としているかと言えば違う気がする。
今日のお出かけの服を選ぶ事はあっても生涯着る服を選ぶ事はないだろう。
つまり、服選びと同じでこれらは同一のベクトル上にはないんだな。
そこで改めて自分の人生の目標やモチベーションとはと自問。
母親はこの先もずっと子供の頃のままで俺を気にしている。時に困惑はあるが凄く嬉しい事だ。
友人と楽しく過ごす週末が無いとしたら、この先週末を楽しみにする事はないと思う。ただ話したり飲んだりするだけかもしれないけど、それはかけがえがないよね。
俺と働きたい、俺と仕事をしたいと言ってくれる従業員や取引先がいる。
もちろんスキルだったり人柄だったり信頼感だったり人それぞれ理由は様々だと思うけど、いずれにせよ自分の存在が必要とされている事を実感できるなんて凄く幸せな事だ。
俺はどうやら即答できるような大きな目標をまだ持ち合わせていない。
家庭を持ったり子供を持ったらまた変わるのかもしれないけど。
でも、今、俺の周りにある幸せや嬉しさがきっと人生をかけて続いて欲しいものなんじゃないかなと思う。
一見すると当たり前すぎて気づかない事。
雨がやんだら広げている傘を閉じるような普通の事。
そんな一つ一つが目標だとしても良いのかもしれないな。人生って。
同情するなら金をくれ