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さくらさく

2021年のさくらはやや早かった。
大勢でのお花見は今年も出来なかったが、見るだけのお花見は十分楽しめた。先週満開、今週から葉桜になりつつある桜を眺め、今年の桜に感謝する。

冬の寒さが和らぎ、おだやかになりだす春の日に、わっと咲いて、あっという間に散ってしまう桜は、日本人にとって、人の生と死の象徴のようなもであったようだ。古くから愛され、名歌に詠まれ、また、武士の時代には、咲いてはすぐに散る桜を、命に執着せず、義のために命を捧げる武士の生き方の象徴とされ、「花は桜木、人は武士」と謳われている。

今も桜は日本の国花。春の象徴であり、年度末、年度初めに合わさって、新生活や新しいスタートの象徴だ。また、合格を表す表現として「さくらさく」は定番となっている。春の象徴、喜びの象徴。日本人に身近な存在、気分を高め、魅了する。

春の桜を見るたびに、初心に返り、鼓舞したり、昔の門出を思い出し、決意新たにスタートする。出会いと別れに、喜び、悲しみ。思いをはせて、桜を眺める。

散りゆく桜を眺めて見ては、今年も元気に、見られたことに感謝する。
そして、今年の桜を振り返り、また来年も元気で見られることを祈念する。

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来年も素敵な桜に会えますように。

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