絶妙な目標設定でチーム力とモチベーションを高める!
毎年12月~3月頃には、次年度、誰が、何を何に、どれぐらい、どのように取り組むのかなど、組織の事業計画を立てられてる方も多いのでは。
事業計画において、戦略や戦術はもちろん大切だが、どのレベルをいつまでにめざすのかを決める目標設定は最も重要。
しかも、この目標設定次第で、やる気が上がったり、下がったりと、意外と組織の士気にも影響を及ぼす曲者だ。
この目標設定について、経営学では目標設定理論や目標管理理論などが整理されているが、目標設定のポイントをおさえた、「SMARTの法則」をあらためて確認し、次年度の計画策定を充実させたい。
目標設定の大切さ
ビジネスにおいて、成果を創出し、かつ組織、チームが成長するためには目標設定がとても重要。
目標設定の方法は、色々なケースがある。
・対前年比●●%
・5年後の中期計画を見据えて、バックキャスト
で●●レベルまで到達
・競合する〇〇をキャッチアップするため、
売り上げ目標●●円、シェア●●%
・過去の成果を参考に売り上げ目標●●円、
受注率●●%
目的やゴールを明確にして、それに対して必要、かつ具体的な目標を設定したい。
しかも、ポイントは少し頑張れば手が届く絶妙なラインで目標設定。全く到達できない目標はやる気を損ない、簡単すぎる目標も意欲を低下させる。なんとかストレッチすれば届くかもという目標設定こそ、みんなが努力し、達成をめざすことで、組織としての成長を促す。
「SMART」の法則
「SMART」の法則とは、目標を設定する際の5つのポイントの頭文字をつなげたもので、目標設定する際に注意したい。
・S:Specific(具体的)
目標は具体的で、明確であること。
明日から何をするべきか、関連メンバーがはっきり認識でき、かつ共通認識として理解し合える内容にしたい。
・M:Measurable(測定可能)
目標は達成できたのか、進捗はどうなのかを客観的に計測、判断できるものであること。
数値化できるものは数値化し、期限やレベルの設定でも可。数値化できないものもできるだけ客観的に判断できるような目標とするべき。
・A:Achievable(到達可能である)
目標は達成可能なものであること。全く達成できないレベルの目標では諦めの感情によりやる気を無くし、頑張れない。しかし、簡単に達成可能な目標も意欲が低下。少しストレッチすれば達成できる目標設定が必須。
・R:Related(経営目標に関連)
目標はその達成が経営目標に直結、貢献できるものであること。メンバーの目標が経営目標にリンクしていることで、会社経営への視座を高め、エンゲージメントを高めることにも貢献する。達成できた成果によってメンバーが満足できるなら、目標達成へのモチベーションが高まり、当事者意識、責任感をもって取り組める。
・T:Time-line(期限がある)
目標には必ず期限を決めること。いつまでの達成をめざすか必ず明確にする。長期的な目標を設定時には、期間中に進捗状況を確認するタイミングを細かく設け、チェックする。
目標設定がチーム力とモチベーションを向上させる
目標設定はメンバーのモチベーションを左右する。
絶妙な目標設定が達成をめざそうとするやる気を促進する。
経営目標とリンクした目標設定で自分達の役割、仕事への期待を感じさせる。
細かい目標設定を少しずるクリアしていくことで、さらにチャレンジしようという意欲を生みだし、目標達成の楽しさを感じさせる。
モチベーションを高めてくれる。
リーダーの役割の中で目標設定は極めて重要だ。正しい方向で、絶妙な目標を設定ができなければ、チームを成果に導くことができない。
絶妙な目標設定が、成果の達成や組織への貢献だけでなく、チーム力やメンバーのモチベーション向上に間違いなくつながる。その重要さをしっかり認識し、1年後の成果創出とメンバーの成長にわくわくしながら、年間目標の設定を楽しみたい。
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