【瞑想のキホン】瞑想、坐禅、マインドフルネスの違い〜瞑想はいつからあった?
「瞑想」「坐禅」「マインドフルネス」
これらの関係性や違いって、なんとなく分かりにくいと思いませんか?
例えば、「坐禅と瞑想は何が違うの?」「ヨガにも瞑想という言葉が出てくるけどポーズをしながら瞑想するの?」「瞑想ってなんだか怪しいんだけど、、」
そんな瞑想に対しての素朴な疑問や不安を解消すべく、簡単な解説にチャレンジしたいと思います。
歴史の観点から整理していきたいと思います。ルーツが見えると関係性も把握しやすくなると思っています。
今回は「瞑想はいつからあった?」というテーマで書いています。
まずは、10秒で読めるこの記事のまとめです。
瞑想は、今から5,000年前の紀元前2,500年頃にはあったと考えられています。その証拠とされているのが、インダス文明のモヘンジョダロ遺跡に座っている人(のような)の壁画が発見されたことです。
実際のところは、本当に瞑想をしていたのか?何のために座っているのかなど解明されていない部分も多いですが、一応この時期には既に瞑想はあったということが通説のようです。
ただ紀元前2500年前と言われてもピンとこないですよね。禅のルーツである仏教の誕生などの歴史イベントを比較の対象として書いていきたいと思います。
まず、仏教が誕生したのは紀元前5世紀頃(紀元前500〜401年)と言われています。そう考えると、仏教が誕生する2000年も前から瞑想という技法はあったということになります。
時代が前後してしまいますが、ヨガの誕生は仏教よりも少し古く紀元前700年頃から体系化されてきたと考えられているようです。ちなみに、この当時のヨガは、現代のようなポーズをとるヨガではなく、瞑想が中心だったと考えられいます。
さて、次に禅の誕生ですが、仏教の誕生から約900年、西暦500年ごろにお釈迦様からかぞえて28代目にあたる達磨大師が中国でひらかれたと言われています。悟りに至るにはお釈迦さまと同じように座って瞑想することが最も大切であるとの考えで「坐禅」を修行の中心にされたそうです。
最後になりますが、マインドフルネスの誕生ですが、ここで一気に最近の出来事になります。1979年にマサチューセッツ大学のジョン・カバットジン博士がストレスや痛み、病気で悩む患者さんに瞑想を取り入れたアプローチ(マインドフルネスストレス低減法)を行なったことが有名です。
以上から、瞑想というのは仏教やヨガ、禅と比べてもかなり古くからあった技法であると思います。そして、お釈迦さまが悟りを得られた方法としてだけでなく、禅、ヨガ、マインドフルネスにおいても、根幹をなす技法として伝わってきたと考えられます。
「瞑想」という技法は、5000年以上も形を変えつつも脈々と伝わっていることを考えると、人が生きていく上で必要なもののように思ってしまいます。
最後にもう一度、この記事のまとめを掲載しておきます。