長野・撮りあるき【千曲・戸倉上山田温泉】
千曲市の姨捨駅。いきなり鉄分から。
この看板はスイッチバックを表している。山の傾斜が厳しい土地。
バックで進んでくる電車。前照灯が点いていないのにこちらに向かって来る。こういったレアなものが見れるのが嬉しい。
姨捨駅のホームから見る善光寺平。日本三大車窓と言われる絶景。
同じく姨捨駅から見た善光寺平の夜景。
国の名勝「田毎の月」の長楽寺。私の「信濃の国」のイメージそのまま。
茅葺屋根に黄色い三椏(みつまた)の花が美しい。三椏はお札にも使われる和紙の原料になる。
蔵造りと土塀が並ぶ。こういった風景は残して欲しいが、難しいのだろう。
あんずの里。ひと目10万本とも言われる。元禄時代に伊予(愛媛県)から姫の輿入れに持ってきたのが始まりとのこと。
あんずの写真をいくつか。民家の畑に植えられているあんずは、果樹として生活に根付いている。
赤い鳥居の小さな神社。その周りにもあんず。大きな木は櫻。まだ咲いていない。
黄色い水仙と薄紅のあんず。
あんずソフト。美味。
千曲川。新潟に入ると信濃川と名前を変える。千(回も)曲(がって流れる)川から信濃(の国から流れて来た)川へ。
荒砥城(あらとじょう)跡。戦国時代(川中島合戦の頃)にあった山城。千曲市が一望に見渡せる。
荒砥城、西側。日の射している辺りが狼煙を上げる場所だったという。越後の上杉へも伝達したのだろう。
桜と棚田。細く狭い扇状地を利用して田を作っている厳しい土地。田んぼに水が入った頃にまた訪れたい。
荒砥城を下り戸倉上山田温泉へ。昼食に「生野菜うどん」。ゴマを混ぜた味噌をタマゴ水で溶いて稲庭うどんのように細い麺にかける。初夏の名物料理。
足湯。戸倉上山田温泉街にはこうした無料の足湯が3か所ある。近所の方との世間話が楽しい。
城跡公園の山道で疲れた足を休める。熱めの湯がジンジン滲みるが、疲れはみるみる取れて行く。(お目汚し失礼(^^ゞ)
温泉街を散歩。「いかにも」というネーミング『新世界通り』。昭和のかおり。
夜に散歩したくなる小路。この名前もなかなかの昭和。今回はツレがいないので諦め。
温泉街にも道祖神。長野の道端や店先に日常の風景としてある。
青いムスカリと古い道祖神。掘られている男女は日本で最初に国際結婚した神々を現しているという言い伝えもある。
住所プレート。「温泉一丁目」。この建物は空き家になっていた。
温泉街の入口にある「佐良志奈神社」へ。カタクリが群生していた。
紫のカタクリ。湿り気の多い山の日陰斜面にうつむいて咲く。
温泉街から少し離れたリンゴ畑の中にある「智識寺」茅葺の仁王門。本堂は国の重要文化財だが修復中で拝観できなかった。
大きな草鞋。まつりで町を練り歩いた後奉納される。仁王様が健脚の神といわれ、旅の安全を祈願したのが始まりという。
戸倉上山田温泉の今日の宿へ。亀清旅館の若旦那、タイラーさん。アメリカ人。長野の観光インバウンドのための活動もされている。
亀清旅館さんの角に建てられた案内看板。ちょっとアメリカン。
亀清旅館さん、若旦那手作り露天風呂。源泉かけ流し。
露天風呂から春を眺める。柔らかい光と芽吹きが嬉しい。
芽吹きをもう一枚。こういった季節の巡りをゆっくり見れる幸せ。
信州・信濃に、感謝を込めて。