そのことは金曜日に考えるから no.11
金曜日になりました。
Opnening
12月になってしまいましたね。自分は誕生日が12月にあるので、いつも12月が1年の基準ラインになります。ここで、区切るというかね。ああ、また1年終わるんだなと。もちろん大晦日だったり、そういう年末の数日間も、その区切りを感じるんですけれども、やはり年齢を重ねるときのほうが、この1年間を考え直しますよね。もうすぐ39歳。30代最後の1年に入ります。
さて、12月になる直前の11月30日にこちらの本が出版されました。
約2年半前より、共同通信社から「そして歌を書きながら」という連載エッセイを配信していました。全国各地の地方新聞で掲載されています。こちらが新潮社さんから単行本として出版されることになりました。
今回もたくさんポップを書きました。
単行本だけの加筆エッセイもいくつか書きました。ちょうど原稿の締め切りが、山下の脱退を発表する頃だったんです。もちろん新潮社の編集者さんはそのことを知らなくて。当初は違うことを書こうと思っていたんですけれど、発表が近づくにつれて(=締め切りが近づくにつれて)、やっぱり山下のことや、いきもののことで頭がいっぱいになっちゃって笑。
それ以外のことをしれっと書くのも違うなと思って。メンバーの脱退という、こんな、まれな時間を過ごすことも2度とないわけだから、ちゃんと書き記しておこうと思って、ストレートに書いてみました。ちょっとだけ締め切りを過ぎて届いた原稿を見て、編集者さんは驚いたと思いますけど。脱退のことを書いてる!って笑。
この2年半は、コロナ禍もあって、誰にとっても予想のできない2年半だったと思うんですよね。あとから思い起こすであろう2年半だと思うんです。
非日常が日常になっていく日々でしたからね。みんながマスクをして、アルコールスプレーをして、感染者数を気にして、対面での会議は無くなり、飲み会も無くなった。ライブだってできなくなって。少しずつ落ち着いてきたと思ったら、また逆戻りすることも何度もあったし。これからもわかりませんよね。
そういう2年半に書いたエッセイなので、皆さんも、ご自身の2年半と照らし合わせながら読んでいただけたら嬉しいです。ぜひお読みください。
彼もよろこびます。
さぁ、はじめましょうか。今週も。よろしくお願いします。
ここから先は
HIROBA公式マガジン
水野良樹(いきものがかり)の実験的プロジェクトHIROBAの公式マガジンです。毎週金曜日にラジオ的長文コラム『そのことは金曜日に考えるから…
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?