近未来予測とシナリオ・プランニング 補足

前エントリーの補足ですが…。

前エントリーでは書き忘れていましたが、シナリオ・プランニングにおいて重要なのは、ドライビングフォースによる両極端のシナリオにおける状況を理解し、その行動を決定しておくことにあります。

なので、小説としては「理想シナリオ」の世界での物語を展開させましたが、実世界においては他の「楽観シナリオ」、「理想シナリオ」、「破綻シナリオ」、「衰退シナリオ」での行動を考えておくべきなのでしょう。「楽観シナリオ」は問題ないとして、特に「破綻シナリオ」を考えておくべきです。暗い未来感になりますが。

私の考え方のほとんどは、ピーター・シュワルツの「シナリオ・プランニングの技法」から得ています。四半世紀前の本ですが。昔は、シュワルツの本ぐらいしかありませんでしたので。これにより、新規事業計画、新商品戦略などに使っていました。良い本なので、オススメしたいですが、今は他のシナリオ・プランニングの本も多く出ているようです。

未来予測においては、人口動態は長期的に信頼性のある予測数値になると言われています。四半世紀前にも日本経済新聞社の「2020年からの警鐘」シリーズなどで、日本の人口減少とそれに伴う社会変化は予想されていました。当時に十分なシナリオ・プランニングがなされ、行動計画が決まっていたらもうちょっとよい社会になっていたのでは、と思うと残念です。


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